《呼びかけ》12.14「石垣駐屯地」は撤去以外あり得ない!基地拡張計画を断念させる緊急官邸前行動

 
 
「石垣駐屯地」は撤去以外あり得ない!
 基地拡張計画を断念させる12.14緊急官邸前行動


12月14日(木)16:30~17:30頃
首相官邸前


〈呼びかけ〉
島じまスタンディング ishiisugito@gmail.com(石井)
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)


 
防衛省が2024年度にも、陸上自衛隊石垣駐屯地(石垣市)の施設拡大に着手することが5日、複数の関係者への取材で分かった。政府関係者によると、駐屯地西側の用地を新たに取得予定。現在計画中の訓練場を今後さらに広げる目的で、米軍との実動・図上訓練での共同使用も想定している。24年度当初予算案に関連経費を計上する方針。 
(12月6日 沖縄タイムス)

 
◆基地開設からわずか8ヶ月で、この状況はなんだ! いま声をあげなかったら、どうなるんだ!

今年3月16日▷「石垣駐屯地」開設。地対艦ミサイル部隊・地対空ミサイル部隊・警備部隊等、約570人配備。
3月▶「石垣駐屯地」ドローン規制の対象に/基地開設と同時にミサイル・弾薬を搬入 4月▶石垣港新港地区でPAC3の部隊展開始まる/軍用車両が島内を走り回るようになる 7月▶松野官房長官が訪問。防空壕の整備や民間空港・港湾の軍事利用について検討を加速/災害時における遺体収容訓練実施 8月▶島内5ヶ所の土地規制法区域指定施行 9月▶米海軍掃海艦「パイオニア」が石垣港に寄港/米軍オスプレイが新石垣空港に緊急着陸/新石垣空港と石垣港が「特定重要拠点」の候補地に選定/「石垣駐屯地」で空砲射撃実演公開 10月▶「やいまDAY」と称し「石垣駐屯地」を一般開放/日米共同訓練、石垣島では米軍約80名が参加。新石垣空港には陸自オスプレイが飛来し、戦傷病者を島外に後送する訓練などを実施 11月▶「石垣島まつり」の市民大パレードで120人の自衛隊員が迷彩服で行進…

そして、「八重山の戦争」の戦前・戦中の約1年半をのぞいて「基地のない平和な島」であり続けてきた石垣島に軍事基地が開設された8ヶ月後のいま、日米共同で使う訓練場をつくるために基地を拡張する計画が浮上した。

島全体を戦争拠点に変えていく企てが、次々に明らかになっていく。1年前「継戦能力」の強化が「安保3文書」に掲げられ、粘り強く「持久戦」を遂行するための「戦域」として、島じまのかたち・あり方が変えられようとしている。5ヶ年計画の1年目でもう、ひどいありさまだ。

米軍の情報機関は近年石垣島を視察し、地形調査などを進め、「重要拠点」と位置づけたという。たとえば「この戦略は、第一列島線内の島々を中国の攻撃に耐えうる要所に変えることで、地域をアメリカに有利に利用するものである」というようなアメリカの戦略※2に、石垣島が適しているということだ。

それは今に始まったことではない。1950年代、既にアメリカは石垣島の地形、地質、植生、水資源などを詳細に調べ上げる軍事地質調査を行っている。


◆カンムリワシやセマルハコガメのすみかを奪ったのは誰だ!

自衛隊は「石垣駐屯地エンブレム」に、カンムリワシの姿やミンサー(八重山の伝統的な織物)の柄を使用している。「任務を遂行する強固な意志を八重山の象徴である〝冠鷲〟で表現」※3しているそうだ。「石垣駐屯地マスコットキャラター」には、セマルハコガメ、カンムリワシ幼鳥、寒緋桜、赤丸、サキシマハブ、南十字星、などのイラストが詰め込まれている。

いきものたちのすみかを奪ったのは誰だ。自然や文化を踏みにじっているのは誰だ。
奪ったものを戦利品のように弄ぶ、それは島じまの軍事化の本質そのものだ。

もうこれ以上、平得大俣の森を、農地を、水源地帯を、生きもののすみかを、奪うのをやめろ。与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島の新基地のさらなる拡張※4をやめろ。

琉球弧の島じまは「最前線」に位置しているのではない。人びとをだまして平和な島じまを奪って、軍事緊張で覆い尽くし、「最前線」に仕立て上げるのをやめろ。



わたしたちの日本政府・わたしたちの自衛隊はペテン師です。だまして盗んだものは返さなければいけません。「石垣駐屯地」の撤去を。官邸前緊急行動にぜひご参加ください。




 沖縄タイムス12月6日記事より:複数の関係者によると、近年、米軍の情報機関が石垣を視察し、有事に備えた地形調査などを進めている。「尖閣を抱え、台湾にも近い地理的特性を踏まえて石垣が重要拠点だと捉えれている」(防衛省関係者)
※2『鎖の強化 西太平洋地域における海洋圧力戦略の展開』CSBA(戦略予算評価センター)2019.5.23より
※3「エンブレムの解説」(陸上自衛隊石垣駐屯地twitter)より。「八重山と島民を護り、日本の平和と独立を守るため、あらゆる敵に打ち勝つ唯一無二の精強さと陸海空の領域を超えていかなる状況も克服して任務を遂行する強固な意志を八重山の象徴である〝冠鷲〟で表現」
※4 与那国島:地対空ミサイル部隊配備計画にともなう基地拡張計画宮古島:電子戦部隊配備計画にともなう「宮古島駐屯地」と「保良訓練場」の拡張計画奄美大島:弾薬庫増設計画にともなう「瀬戸内分屯地」の拡張計画
 
 
■資料□
 
●続報:
【石垣駐屯地拡大へ 防衛省、来年度にも用地取得】
12月09日 八重山毎日新聞▶

米軍との共同使用は明言避ける
 陸上自衛隊石垣駐屯地=石垣市平得大俣=の施設を西側へ拡大するため、防衛 省は2024年度、新たに民有地を取得する予定であることが8日、沖縄防衛局への取材で分かった。取得目的は「警備訓練、新隊員教育、災害対処訓練などをするため」としたが、米軍との共同使用については明言を避けた。施設を拡大し、2025年度以降に新設部隊の配備や自衛隊員を増員する可能性については否定しなかった。防衛省は、取得にかかる関連経費を24年度の当初予算に計上する。
 取得予定地は、大里農道を挟んで南北にまたがる。現在も牛を放牧している土地もあるが、牧場 は今月末で閉鎖の見込み。土地の所有者は沖縄本島の不動産会社。防衛局は、土地の取得時期や費用、面積について「今後、相手方と調整があるので、答えは差 し控えたい」と回答。取得予定地の中に公有地も含まれているかについては「(取得するのは)民有地を念頭に置いている」とした。
 一部で、拡大予定の施設で米軍と実動・図上訓練の想定が報じられている点については「自衛隊 において使用するため」としたが、ことし10月の日米共同訓練(レゾリュート・ドラゴン23)では石垣島に臨時の前線基地を設けて米海兵隊の最新鋭レー ダー「TPS―80」が石垣駐屯地に展開しており、今後も共同訓練実施の可能性があるとみられる。
記事より

 
 
 ●公開質問
「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は今年5月25日、防衛省に公開質問を提出…基地の拡張についても質問している。以下、関連箇所を引用します。
 
 4-06 前段
市民連絡会の質問
平得大俣の駐屯地の敷地の拡張、島内他所での分屯地の設置、屋良部半島、平久保半島などへのレーダーサイトの設置、島内各地のミサイル車両展開先に駐車場、車両回転場、発射地点などの設置の計画はあるか。また、艦船補給基地の設置など海上自衛隊の配備を計画しているか、明らかにされたい。

政府・防衛省の回答
1.南西地域における防衛体制の強化のため、不断の検討を行っているところであるが、御指摘の点について、現時点で具体的にお示しできるものはありません。

市民連絡会のコメント(案)
「現時点で具体的に示せるものはない」とは、「示せないものならある」とも取れる。海上自衛隊補給基地を含めて、「全てあり得る」という回答である。
 防衛省は、既に2023年8月末に提出した24年度概算要求に、石垣駐屯地関連で新たな用地取得を含めて100億円以上を計上し、レンジャー隊員訓練施設など新たな施設の建設を要求していると報じられているが、それらについても説明していないのはなぜか。24年度概算要求と用地取得の内容について、石垣市と市民に説明会を開いて説明してほしい。これについてさえ、「現時点で具体的に示せない」というのなら、その理由を明らかにすべきである。

4-05
市民連絡会の質問
 於茂登前山に横穴・竪穴を掘って、岩体に覆われた格納庫、掩体壕、弾薬庫、トンネル通路等を造る計画はあるか。

政府・防衛省の回答
 1.現時点では、於茂登岳において、格納庫、掩体壕、弾薬庫、トンネル通路を整備する計画はありません。

市民連絡会のコメント(案)
 これも、「現時点では…ない」回答だから、「今後はあり得る」ことと思われる。


4-10
市民連絡会の質問
 今後の駐屯地の拡張、新しい施設、装備、部隊の配備等について、事前に市民に知らせ、住民説明会の開催に応じる用意があるか。

政府・防衛省の回答
 1.市民の皆様への情報提供や住民説明会については、個々の案件や事業の進捗に応じ、関係自治体と調整を行いながら、対応させていただきたいと考えております。

市民連絡会のコメント(案)
 防衛省の意向を訊ねているのに、「関係自治体と調整しながら対応」とのみ答えている。これでは、「自治体側に希望がない」などと「関係自治体」に責任を押し付けて、情報提供や住民説明会を行わないことにもなりかねない。
防衛省自身には、駐屯地の拡張、新しい装備、部隊の配置等について、情報提供や住民説明会を行うつもりはあるのかないのか、はっきり答えてほしい。
 


●アメリカによる軍事地質調査
「命と暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さんに見せていただいた資料(地図)

水資源の地図

地質が軍用道路や軍用飛行場、恒久的な基地建設に向いているかどうか、評価されている。

膨大な資料(地図)
 
 
●エンブレム、キャラクターほか
「石垣駐屯地」twitterより


奄美大島は…「陸上自衛隊 奄美・瀬戸内」twitterより


●土地規制法 区域指定 石垣島は5ヶ所

「特別注視区域」

「注視区域」

「注視区域」

「注視区域」

「注視区域」


●空自「新田原基地」も25ヘクタール拡張計画


□12月14日(木)のSTOP大軍拡アクションは
◆次期戦闘機の共同開発をやめろ! ガザ大虐殺をやめさせろ!日英伊防衛相会談への緊急抗議行動/呼びかけ:STOP大軍拡アクション、ふぇみん婦人民主クラブ、平和をつくり出す宗教者ネット、STOP改憲・北区の会
防衛省正門前(市ヶ谷駅7分)/11:00〜11:30 
◆院内学習会「能動的サイバー防御」って何?/共催:ふぇみん婦人民主クラブ、STOP大軍拡アクション、平和をつくり出す宗教者ネット、STOP改憲・北区の会
◆「石垣駐屯地」は撤去以外あり得ない!基地拡張計画を断念させる12.14緊急官邸前行動
の3本です。あわせてご参加ください!

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