〈注目・支援を〉どんたちの馬毛島を返してや!3.12住民訴訟 と〈報告〉2.16マゲシカスタンディング

 
 

史上最悪の基地計画!

 種子島の人たちにとって、かけがえのない「心のふるさと」、「はらからの島」。種子島の漁業を支えてきた「宝の島」。企業による乱開発を受けながらも、必死に守ってきた「いきものたちの楽園」。そういう島を、まるごと潰して軍事基地にする。森も、草原も、川も、海も潰し、「馬毛島のシンボル」である岳之腰まで削り取る。

 人びとのたいせつなものを容赦なく踏みにじり、いきものを殺し生態系を壊し、地域を分断し、地域経済を歪め、種子島中を混乱させながら、造られようとしているのは日米の戦争戦略を支える巨大基地だ。
 
 2本の滑走路と大きな軍港を備えた、陸海空自衛隊と米軍が使用する基地。わずか10kmしか離れていない西之表市を、深夜まで爆音と危険にさらすことになるであろう米軍艦載機の離発着訓練(FCLP)のほかに、自衛隊機のFCLP、機動展開訓練、空挺降下訓練、水陸両用訓練など、島嶼戦争のためのあらゆる訓練が行われる訓練拠点基地。物資の事前集積と航空輸送・海上輸送の要となる兵站拠点基地。増援部隊等の機動展開拠点基地。種子島の軍事化も、セットで進められる。

 「安保3文書」が掲げる「継戦能力」強化。琉球弧の島じまを「戦域」とし、そこで沖縄戦のような「持久戦」を持ちこたえるための、そういう能力の強化に大きく関わる基地。いまつくられようとしている戦争、島じまの犠牲を前提とする戦争に大きく貢献するための、決してあってはならない基地。

 こういう基地を無理矢理造るために、脱法・違法な手法が山のように用いられ、莫大な予算が湯水のように投じられ、基地建設工事は、巨大利権と不正・腐敗の温床となっている。

 こんな最悪の基地計画を止められないのだとしたら、私たちは、未来に平和を思い描くことなどできるだろうか。だから、本気で、止めなければ! と、

史上最悪の基地計画を許すな!2.16マゲシカスタンディング
2月16日(金)17:00~18:00、参議院議員会館前
で行いました。14人+7人の参加。
(呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション)
 

 
■「呼びかけ」の島じまスタンディング(石井)からー

…「馬毛島基地」本体工事着工から1年が過ぎ、馬毛島は、緑が剥ぎ取られ、海上には仮設桟橋が造られ、ほんとうに痛々しい姿で横たわっています。この姿は、「環境への配慮は適切」だとする防衛省の環境アセスのデタラメさをあらためて証明するものです。あるいは、このデタラメアセスが定めた「環境保全措置」すら、まともに実行されていないのかもしれません。

マゲシカは姿を見せないといいます。昨日(15日)に行われたヒアリングで防衛省は、「目視とセンサーでカウントしているが、結果を出せるのは春以降」だと。なぜいま出せないのか。何を隠しているのでしょうか。

基地建設工事が止まらないので、今日は種子島から「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の方々が、直訴に来ています。今、この議員会館の中にいると思いますので、議員会館の中に聞こえるように、声を上げていきましょう。

国会議員のみなさん!命を守り自然を守り、戦争を止めるために、今こそ、本気で行動してください。史上最悪の基地計画・馬毛島基地計画を止めるために、最大限の行動をしてください!


■■後半、種子島のみなさんが駆けつけてくださいました。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」会長の山内光典さんのお話からー

…もう2024年度末には、主滑走路2450m、横風用滑走路1830mが完成して、そして2025年度には共用開始をさせる、そういうふうになっています。もう、諦めムードになってる、地元では。国がすることだから、どうにもならないと。

でも、まだ、時間はあります。来年の1月には西之表市の市議会議員選挙、そして市長選挙があるわけです。そこに反対派の力を結集させ、14名中少なくても8名の反対派の議員と、馬毛島基地に反対する市長を誕生させ、そして、何としても止めたい!

みなさんの力を、どうぞこれまで以上に、お願い申し上げます。一緒にがんばりましょう!


■■■弁護士の塚本和也さんから一言

…住民監査請求その後、却下され、棄却され、となってしまいましたが、昨年12月に住民訴訟を提訴しました。

市長によって、馬毛島に残っていた学校跡地の売却、市道の廃止処分をやられてしまったのですが、その売却は違法だ、市道の廃止処分は無効だ、というふうな主張をしております。30人が立ち上がりました。

鹿児島地裁が鹿児島本土にあるので、種子島の人はなかなか行くのが大変なんです。傍聴支援や、交通費のカンパをお願いしたりしています。全国から応援メッセージをいただけたらと、思っています。ぜひ東京のみなさん支えていただいて、法廷の中と外で共に闘って、何としても止めたい!よろしくお願いします。


■■■■2度目のコールと、Fujikoさんのうたで締めくくりました。
 

 
 そして、さきほどの塚本さんのお話にあった住民訴訟、その第1回口頭弁論期日が、3月12日に行われます。

どんたちの馬毛島を返してや
馬毛島基地反対住民訴訟


3月12日(火)
~14時20分 整理券配布
14時30分~ 入廷行動@鹿児島地方裁判所前
15時~    第1回口頭弁論期日@鹿児島地方裁判所 202法廷
        弁護士が訴状の概要を説明し、原告2名(団長・漁師)が意見陳述。
16時~    報告集会@鹿児島市中央公民館 地下1階
        Zoomミーティング ID:840 4853 3706、パスコード:137022
18時~    交流会

 
◆馬毛島には、西之表市の市有地(馬毛島小中学校跡地)と、市道がありました。

 八板俊輔西之表市長は、2021年1月「基地建設に同意出来ない」を掲げ、2期目当選。馬毛島に残る市有地は「売る考えはない」、と明言していました。しかし2022年2月、「施設整備に際し、格段の配慮を要望する」という基地建設を前提にする内容の要望書を防衛省に提出。それ以来、八板市長は「反対」を封印しました。「同意不同意が言える状況にない」として、現在にいたるまで、基地計画への賛否を明らかにしていません。

 2022年9月9日、八板市長はとつぜん、西之表市議会に「3案件」を提出しました。
1 馬毛島小中学校跡地:市有地 約8800㎡の防衛省への売却
2 種子島の下西校区の農地(自衛隊宿舎候補地):市有地 約7000㎡の防衛省への売却
3 馬毛島の市道1~3号線の市道認定廃止


 西之表市が防衛省に抵抗できる最後の切り札を、自ら売り渡す、基地計画に協力する、という提案です。馬毛島小中学校跡地は、馬毛島出身者の〝こころのふるさと〟であり、市が主催する「馬毛島体験活動」にも利用されてきた場所です。

 八板市長の市議会への3提案は違法もしくは不当である、として約400名もの市民が住民監査請求で差止めを求めましたが、不当にも「不受理」とされ、その間に、「3案件」は可決され市有地は売り払われ市道認定は廃止されてしまいました。

 2023年11月、4度目の住民監査請求も、具体的な理由は示されずに棄却。そして12月、原告団30名が住民訴訟を起こしました。

 …その第1回口頭弁論期日がこのたび行われます。

 裁量権の逸脱濫用、不適正な価格、随意契約、道路法違反などを理由として、市長と国への損害賠償請求の義務付けと、市道廃止処分の無効確認または取消しを求めています。
 「どんたちの馬毛島」には、土地はもちろんとして、「基地のない、静かで平和な馬毛島」という意味も込められています。今後、基地建設の差止訴訟も検討しています。
 ぜひ裁判傍聴支援や応援メッセージをお願いいたします。支援する会の結成も準備中です。
(チラシより)

 ぜひ注目を!支援を!応援のメッセージを!
そして、「馬毛島基地を造らせてはならない」という大きな声が、全国から全世界からの大きな行動の高まりが、何より必要です。

とめよう!







2月16日参院議員会館で行われた記者会見と報告会



4月13日(土)14:00〜
東京都内で重要な学習会を計画しています。
【史上最悪の基地計画!「馬毛島基地」の問題点を明白にする集会】(仮)
ぜひ、予定を空けておいてください。

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