8月4日、「レゾリュート・ドラゴン24」と称する戦争訓練の一環で、与那国島で、米海兵隊第3海兵遠征軍のロジャー・ターナー司令官と陸上自衛隊の荒井正芳西部方面総監が共同記者会見を行った。
「島嶼部の作戦というのは、防衛白書にも書かれている通り、重要な使命のひとつです。この能力を向上するために、地元のご理解等を得ながら、様々な離島で訓練をしていく、というのは必要」だと荒井総監は言った。冗談じゃない! 島じまで戦争をする作戦を「使命」だというのも、「地元のご理解」をそらぞらしく連発するのも、何もかも冗談じゃない! 「様々な離島で訓練」なんて、やりたい放題やらせてたまるか! 報道機関は戦争協力をやめて、本気で生まれ変わって、まともに批判しろ。
というわけで、「レゾリュート・ドラゴン24」はもうすぐ終わりますが、これ以上繰り返させてはなりません。すこし遅くなりましたが7月27日の新宿アクションの報告です。
日米共同島しょ戦争訓練「レゾリュート・ドラゴン」の中止を!
ー琉球弧軍事植民地化に抗う7.27新宿アクションー
7月27日(土)18:00~19:00頃 JR新宿駅東南口
呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション
→呼びかけ文と資料はコチラ
→「写真報告」はコチラ
参加人数は、30人くらいだったと思いますが、終盤には19:00~の「広島市はイスラエルを8/6平和式典に招待するな」のアクション参加者を含め大勢集まっていました。以下、発言内容など…▼
■司会:Fujikoさん(島じまスタンディング)
日米共同島しょ戦争訓練「レゾリュート・ドラゴン」の中止を!
ー琉球弧軍事植民地化に抗う7.27新宿アクションー
7月27日(土)18:00~19:00頃 JR新宿駅東南口
呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション
→呼びかけ文と資料はコチラ
→「写真報告」はコチラ
参加人数は、30人くらいだったと思いますが、終盤には19:00~の「広島市はイスラエルを8/6平和式典に招待するな」のアクション参加者を含め大勢集まっていました。以下、発言内容など…▼
■司会:Fujikoさん(島じまスタンディング)
■石井信久(島じまスタンディング・当ブログ筆者)
「ご通行中の皆さん、ほんとうに伝えたいと思っていることは、琉球弧の島じまで何が起こっているのか、ということよりも、琉球弧の島じまに対して東京や埼玉に住む私たちが、何をしてしまっているのか、ということです。」
…と前置きして、今日の集会のテーマのひとつは「琉球弧の軍事植民地化」だということで、昨年末のクリスマスイブに沖縄で起こった米兵による少女暴行事件と隠ぺいのこと、さらに4件発覚した沖縄での暴行事件と隠ぺい、沖縄以外の米軍基地所在地でも同様の隠ぺい、26日のニュースでは、沖縄県警は米軍関係者の性犯罪に関して2021年7月以降報道発表していないことが判明したことを、まずお話しました。(以下、録音がないので記憶からの再現になります)
1945年以降ずっと、沖縄はアメリカの、1972年以降は日米の、軍事植民地だと言われてきました。あるいは150年にわたって、日本政府は沖縄をどう扱ってきたか。そして、いまだにこのような痛ましい事件が起こって、沖縄は基地被害にさらされ続け、私たちがそれを放置し続けてきた結果、状況はさらにひどい、次の段階へ向かおうとしています。
軍事植民地化は、沖縄を含む琉球弧全域に広がっています。この10年の間に、与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島にあたらしい陸上自衛隊の基地が次々に造られました。「戦後」のこの日本で、国があらたに土地を取得して自衛隊の基地を造るというのはきわめて例外的なことでしたが、それだけでなく、この島じまにあらたに造られた基地は、それまであった自衛隊や米軍の基地とは性格が異なります。それはその場所で戦争を行うことを想定して造られた、「戦後日本」はじめての基地です。そしていま、「島々を戦場にするな!」「沖縄戦を繰り返すな!」と、島々に住む人が声を上げています。
「島々を戦場にするな!」という声が、東京や埼玉に住む私たちに突き付けられています。その声が高まるきっかけとなったのが、2021年12月のスクープで、日米両軍・自衛隊と米軍が、琉球弧の島じま約40ヶ所に臨時の攻撃拠点を設けるという、琉球弧を戦場と想定する日米共同作戦計画の原案を策定していると明らかになったことです。そして実はその時すでに、このような作戦計画を先取りする日米共同訓練が、日米の最新の作戦構想…自衛隊の領域横断作戦と米海兵隊のEABOと言われる作戦構想を融合させる訓練が、2021年の12月4日から、北海道や東北の演習場を「島」に見立てて、行われていたんです。それが「レゾリュート・ドラゴン」と称する日米共同戦争訓練の、1回目です。今日のもうひとつのテーマであり、琉球弧の軍事植民地化を体現するものである「レゾリュート・ドラゴン」について…
(ここから、録音からの再現になります)
その4回目が今回行われるというわけです。2021年の「レゾリュート・ドラゴン」について、陸上自衛隊のホームページに、こんなふうに書かれています。読みますと、
「…現代戦の特性を考えると、侵攻する敵を排除するための攻撃能力もさることながら、敵のミサイルによる飽和攻撃や宇宙・サイバー・電磁波領域からの攻撃に対して、被害を局限して健在するとともに、持続的に作戦を遂行する必要があります。 …領域横断作戦とEABOとの共通点については、どちらの部隊とも作戦当初から戦域内に所在する〝スタンド・イン・フォース〟として、あらゆる領域からの攻撃に対して部隊を防護し、持久して作戦を遂行するという点にあります。」
つまり、琉球弧の島じまを「敵」の射程圏内の「戦域」とみなして、琉球弧全域を使って分散展開して、島じまを「敵」のミサイルによる飽和攻撃、宇宙、サイバー、電磁波領域からの攻撃…こういう攻撃にさらし、その中で「被害を局限して健在」しながら、「作戦を遂行」する。「敵」のあらゆる攻撃を島じまに呼び込んだうえで、沖縄戦と同じように「持久して作戦を行う」…持久戦を行うということが、陸自のホームページに書かれています。
沖縄戦よりも、ひどいかもしれない。そんなものが、実際に考えられて、軍事演習が行われています。ほかにも例えば、こういう作戦計画に影響を与えているアメリカのシンクタンクの報告文書だとかにも、自衛隊に求められているのは、分散展開しながら「敵」の攻撃の中で残存して、生き残って、そして中国の資源を浪費させることだ、っていふうに書かれていたりします。つまり、なるべくミサイルを撃ち込ませて、浪費させる。中国に無駄にミサイルを撃たせて、弱体化させてくれればいいというような、そんなことまで書かれています。こういった考えに基づいて、この「レゾリュート・ドラゴン」という訓練が行われています。
そして、去年10月、3回目の「レゾリュート・ドラゴン」は、はじめて琉球弧の島じまと、九州でも行われました。与那国島や石垣島でも行われました。石垣島、去年の3月に基地が開設したばかりなんですけど、そこで、開設からわずか半年後に日米共同訓練が行われたんですけれども、防衛局は、石垣島の基地建設着工前になんて言ったかというと、「日米共同訓練を石垣島で行う計画はまったくございません」って説明会で断言していました。だけど、行われました。
こんなふうに、ウソをついて、のうのうと、石垣島で戦争訓練をやっておいて、そしてその時撮られたのがこの写真です。去年の10月、日米共同訓練の時に、石垣駐屯地で撮られた写真です。当時の西部方面隊の総監と、アメリカ海兵隊の機動展開部隊の司令官、ふたりの写真です。このふたりが握手しています。この時、西部方面隊の総監が何を言ったかというと、「住民の理解に感謝する」って言ったんです。ウソをついて、こんなことやっておいて、ぬけぬけと「住民の理解に感謝する」なんて言って、人びとの心をさらに踏みにじって…、
島じまにミサイル攻撃を呼び込むための、そんな部隊配備をして、そしてそこで、民間空港や港湾も使って、一般の公道も使って、軍事訓練が行われています。その4回目が、史上最大の規模で、この与那国島や石垣島をはじめ、宮古島、沖縄島、九州各地の演習場などで、明日から行われようとしています。こんなことを、簡単ににやらせてはいけない。こんなことを、素通りさせては、いけません。ご通行中の皆さん、ひとりでも多くの方に声をあげてもらいたいと、ほんとうに思って、私たちはここで訴えています。ひとりでも多くの人に、できれば、ここを歩いている全員の方に、この琉球弧の島じまの軍事植民地化を、ここで止めなければならないということを、私たちが、東京や埼玉の私たちが、引き受けなければならないことなんだよ、ということを分かってほしいなと思って、ここで訴えています。
そしてチラシなど配っています。馬毛島っていう島があります。馬毛島、宝の島が壊されている。どんな島が壊されているのかっていうチラシと、ここに「自衛隊の南西シフト」っていう図があるんですけど、こんなにありとあらゆる島が戦争の準備のために、ここでする戦争ですよ、ここでする戦争の準備のためにこんなふうに、基地が造られた島だけじゃなくて、ありとあらゆる島が、民間空港や港湾を含め、軍事利用されようとしている、そのためにつくり変えられようとしている。いま日米両軍・両政府が、この島じまでしても良いと考えている戦争に、最適化する…「最適化」っていう言葉は、防衛省・政府が使っている言葉です。戦争に最適化する作業が進められています。この「南西シフト」の図と、それを止めることを、私たちは、私たちこそが、引き受けなければならないんだっていうことを書いた、「琉球弧の島じまは最前線に位置しているのではない宣言」ってうチラシも配っておりますので、集会の参加者の方も、そしてご通行中のみなさんも、ぜひ手に取って、無料ですので、ご覧になってください。お願いします。きょうは声を上げていきましょう、よろしくお願いします。
そしてチラシなど配っています。馬毛島っていう島があります。馬毛島、宝の島が壊されている。どんな島が壊されているのかっていうチラシと、ここに「自衛隊の南西シフト」っていう図があるんですけど、こんなにありとあらゆる島が戦争の準備のために、ここでする戦争ですよ、ここでする戦争の準備のためにこんなふうに、基地が造られた島だけじゃなくて、ありとあらゆる島が、民間空港や港湾を含め、軍事利用されようとしている、そのためにつくり変えられようとしている。いま日米両軍・両政府が、この島じまでしても良いと考えている戦争に、最適化する…「最適化」っていう言葉は、防衛省・政府が使っている言葉です。戦争に最適化する作業が進められています。この「南西シフト」の図と、それを止めることを、私たちは、私たちこそが、引き受けなければならないんだっていうことを書いた、「琉球弧の島じまは最前線に位置しているのではない宣言」ってうチラシも配っておりますので、集会の参加者の方も、そしてご通行中のみなさんも、ぜひ手に取って、無料ですので、ご覧になってください。お願いします。きょうは声を上げていきましょう、よろしくお願いします。
■司会:Fujikoさん
…これから始まる「レゾリュート・ドラゴン24」、7月28日から、8月7日。山口県、熊本県、大分県、佐賀県、沖縄県、で参加人数は過去最大規模、自衛隊約5700名、米軍約3200名が参加して行われる…ほとんど知らない方が多いと思います。ぜんぜん、ニュースとかでやっていますか? 島じまで、そこで暮らす人たちがどんな思いでいるのか。知ってほしいと思います。
今日、沖縄では勝連分屯地のゲート前で抗議集会が行われました。約270人の方が集まって、「合同訓練反対!」の声を上げたそうです。明日は石垣島で、そして宮古島でも、朝9時から反対の声を上げます。日本中で、全国から声を上げていただいて、こういう日米合同訓練、やめさせていただきたいと思います。それでは、次の方は…
■沖縄在住の方
(録音のノイズがひどかったので、聞き取れた範囲での内容になります)
私は沖縄に移住して6年になります。ここで東京のみなさんにぜひ言っておきたいのは、沖縄は確かにひどいことになっているけれど、この東京だって、決して、安全というわけではありません。米兵・米軍属の性犯罪に関しては、沖縄以外で起きた事件でも、警察にはまず届けません。届いたとしても、警察はまず検挙しません。検挙したとしても、できる限り穏便にという、密約が交わされています。ほとんど起訴されないんです。起訴されても、場合によっては、ちゃんと判決が出る前に、いつの間にか基地から米兵が米国に帰ってしまって、彼らが生き延びていく。実刑判決が出た米兵も、恩赦を頼んだらなんと実刑判決が覆された。これは沖縄で起きたものだけではなく、たとえば横須賀、たとえば横田、そんなところで起きた事件も、まったく同じ条件です。
そして、いま日本は、朝鮮国連軍地位協定の中に組み込まれています。朝鮮戦争は、第二次世界大戦後のごたごたで国連は手が回らなかったので、アメリカに一任してしまいました。だから、朝鮮国連軍という名前ですけれども、実はアメリカです。…
…自衛隊は米軍の指揮下に入るという文言が、英語でちゃんと国連軍地位協定に書かれています。日本語の条文にはなっていません。
5月(4月?)、岸田さんがアメリカに行って、取り付けた約束。統合作戦司令部の問題。即応態勢。これも、開戦とか攻撃、さまざまな行動をアメリカが起こすことに対して、日本は意思決定に一切入れてもらえない。いざ起こったら、米軍の指揮下に入って、有無を言わさず戦わされます。もうちょっと言うと、沖縄でこういうことが起きたらば、米軍はいち早く安全なところへ逃げてしまいます。残るは自衛隊と島民です。自衛隊と島民がそこでどんちゃかやっている間に、米軍は遠くから見てて、少し収まった時に、戻ってきて島々を奪還する、そういう作戦です。これはもう何年も前から分かっていることなんです。それを、日本政府は何の抗議もせず、何の地位協定の改定もせずにきて、そしでこないだ統合作戦司令部/統合軍司令部の計画を引き受けて、即応態勢にOKをしてしまっています。この統合軍司令部は、司令官がふたりいるんですけれども、これは大統領から全権委任をされた軍人で、軍事行動を起こす時にいちいち大統領の許可がいらない、そういう司令官なんです。
司令官ふたりが、この作戦を実行すると言ったらば、自動的に自衛隊はそこの組み込まれて、最前線に立たされます。つまり、弾よけですね。自衛隊は、…、即応態勢のときは、総理大臣の許可もいらない。総理大臣に報告する必要もない。だから完全に米軍の作戦の通りに動けるという、そういう協定を結んできてるわけです。この事実、なんでマスコミは伝えないんでしょうね。
一切伝えない。これはなんなんでしょうね。もう皆さん、そろそろ、おかし過ぎるだろ、と声を上げなくては。日本は、沖縄を見殺しにした後、日本各地の米軍の基地、自衛隊の基地で、沖縄と同じような犠牲が起きてしまうんですよ。このことをしっかりと知って、もう少しいろんなことを調べていただいて、一般のひとが大きなアクションを起こさないといけないと思います。よろしくお願いします。
■たかせさん
(録音の音質が悪かったため、聞き取れた範囲での内容になります)
皆さん、お疲れさまです。…
…「本土」、沖縄の人たちからすると「ヤマト」という言い方もありますけれど、「本土」「ヤマト」にいると、沖縄で何が起きているのかとか、日本がこれからどういう方向に向かおうとしているのか、ということについて、なかなか実感がわかなかったりして、つい日常の中に埋没して過ごしてしまいがちで、私自身もそうです。そうなんですけど、やっぱり、沖縄で起きていることに無関心であったり、自分たちが何をしているのか、ということに無自覚であってはならないと思うんですね。僕はあんまり人に押し付けがましく何かを言ったりしないタイプなんですけど、だけど、押し付けさせていただきます。新宿を歩いてる皆さん、沖縄でいま起きていることや、これまで何が起きてきたか、少しでもいいから関心を持って調べたり、本を読んだりしてみてください。
昨年、私が石垣島に運んだ時は、いまはもっとひどくなっていると思うんですけど、新しい自衛隊の駐屯地が造られていたり、ミサイル配備の状況というものが、実際足を運んで、…もちろん本で勉強したり、自分で考えたりして分かること実感できることもあるんですけど、現地の詳しい人に案内してもらったりすると、ほんとうに、やばいなということを実感します。
…さきほども、パレスチナ関係のアクションをしてきたところなんですけど、パレスチナのことを訴えるに当たって、当然、植民地主義とか、帝国主義とか、そうしたワードが重要になってきます。イスラエルがいまパレスチナに対してやっていることは、76年前からやり続けていることは、一方的な植民地支配であるし、…もう当たりまえのようにパレスチナの人たちを殺しまくっている、そういう状況がずっと続いてきています。…この9ヶ月でUNRWAの職員が199人殺されたという発表がありました。それ以外も、ジャーナリストや、文学者が殺されている数も…、
パレスチナはそういう状況に置かれていて、というか私たちが置かせているわけですけど、植民地主義という観点から考えるなら、この「本土」にいる「ヤマト」にいる私たちが、沖縄に対してやってきていることも、私たちが沖縄に対して無自覚にやってきてしまっていることも、根本的には同じだと思っています。
(録音の音質が悪かったため、聞き取れた範囲での内容になります)
皆さん、お疲れさまです。…
…「本土」、沖縄の人たちからすると「ヤマト」という言い方もありますけれど、「本土」「ヤマト」にいると、沖縄で何が起きているのかとか、日本がこれからどういう方向に向かおうとしているのか、ということについて、なかなか実感がわかなかったりして、つい日常の中に埋没して過ごしてしまいがちで、私自身もそうです。そうなんですけど、やっぱり、沖縄で起きていることに無関心であったり、自分たちが何をしているのか、ということに無自覚であってはならないと思うんですね。僕はあんまり人に押し付けがましく何かを言ったりしないタイプなんですけど、だけど、押し付けさせていただきます。新宿を歩いてる皆さん、沖縄でいま起きていることや、これまで何が起きてきたか、少しでもいいから関心を持って調べたり、本を読んだりしてみてください。
昨年、私が石垣島に運んだ時は、いまはもっとひどくなっていると思うんですけど、新しい自衛隊の駐屯地が造られていたり、ミサイル配備の状況というものが、実際足を運んで、…もちろん本で勉強したり、自分で考えたりして分かること実感できることもあるんですけど、現地の詳しい人に案内してもらったりすると、ほんとうに、やばいなということを実感します。
…さきほども、パレスチナ関係のアクションをしてきたところなんですけど、パレスチナのことを訴えるに当たって、当然、植民地主義とか、帝国主義とか、そうしたワードが重要になってきます。イスラエルがいまパレスチナに対してやっていることは、76年前からやり続けていることは、一方的な植民地支配であるし、…もう当たりまえのようにパレスチナの人たちを殺しまくっている、そういう状況がずっと続いてきています。…この9ヶ月でUNRWAの職員が199人殺されたという発表がありました。それ以外も、ジャーナリストや、文学者が殺されている数も…、
パレスチナはそういう状況に置かれていて、というか私たちが置かせているわけですけど、植民地主義という観点から考えるなら、この「本土」にいる「ヤマト」にいる私たちが、沖縄に対してやってきていることも、私たちが沖縄に対して無自覚にやってきてしまっていることも、根本的には同じだと思っています。
■植松青児さん(STOP大軍拡アクション)
(聞き取れた範囲での内容になります)
蒸し暑い中、皆さんどうもお疲れさまです。
時間がないので短く言います。いま、アメリカと日本が、この東アジアで軍備拡大していますが、日本を守るためではありません。さきほど話があったように、与那国島から、石垣、宮古、沖縄、奄美、馬毛島にいたるまで、この軍事拡大は、島じまを守るためでもないし、日本を守るためですらありません。
ここはほんとに、しつこくしつこく言いたい。日本を守るためにいま軍事が拡大しているわけではありません。アメリカの軍事戦略にもとづいているんですが、でもここにおいても、アメリカという国を守るためでもありません。
考えてみてください。私たちはいま、この日本列島、太平洋の西のはしっこにいます。アメリカはどこにありますか? ◯◯km向こうですよ。なんでアメリカが、国境から◯◯kmも離れたここに、近くで言えば横田、横須賀、そして、さらに沖縄にいたるまで、軍事力が必要なのはなぜですか。アメリカを守るためでもありません。これをごまかすために「安全保障」とかって言葉使ってますが、「安全保障」って言葉は、フェイクです。フィクションです。かつて日本が、「東洋平和」という名目で侵略戦争をしたのと同じで、その時の「東洋平和」という言葉がフェイクだったのと同じように、アメリカと日本が言う「安全保障」っていうものは、フェイクです。その言葉によって、なにかを隠してます。
それは、何を隠してるのか、大きいメディアも何を隠してるのか、そろそろ私たちは見抜くべきです。結論だけ言っちゃいますけど、英語で言うところのヘゲモニズム、日本語で言うと覇権主義っていう硬い言葉になりますが、ヘゲモニーの争いのために、どんどん軍事費を上げている。島じまを守るためでも、日本を守るためでもありません。
こういうくだらないことに、アメリカと中国がお金を使っている間に、地球はどんどん、今日もいまそうですけど、温暖化で沸騰して、みんなが生命の危機になるっていうときに、軍事費なんか拡大してる場合ですか! 金の使い方が間違っています。いま、アメリカも中国もロシアも、金を使うべきところは、この地球環境の危機に対して、大国こそがお金を使うべきです。ミサイルなんかにお金を使うべきではありません。もう、それだけを言いたいと思って、きょうはマイクを握りました。どうもありがとうございます。
「平和に生きる権利」
参加してくださった皆さん、音響装置を用意してくださった方々、長時間横断幕を支え、プラカードを掲げてくださった皆さん、チラシを配ってくださった方々、話を聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
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