2023年4月の保良ゲート前

一刻も早く、宮古島からミサイル・弾薬の撤去を!そして、ミサイル基地の撤去を!
 ▶2020年8月〜2022年3月の「保良ゲート前」(旧ブログ) 

 ▶2022年4月〜の「保良ゲート前」


 「乾いた銃声がパンパン鳴り響き、赤い煙が立ちのぼり、まるで戦場さながらの訓練」
(4月6日の「保良だより」)

「こんな訓練を見せつけられると気持ちが落ち込んでしまいます。今後の闘い方について色々話し合いました。淡々と活動を続けていくことに変わりはありません。」 
(薫さん…4月6日の「保良だより」)

 2023年4月。与那国島、奄美大島、宮古島、石垣島…ウソとゴマカシで固めた土台の上に造られた基地が一通り揃って、新「安保3文書」体制下の新年度が始まりました。

 保良では完成した射撃訓練場の見学会と説明会が予定され、それに伴うひどい訓練が行われましたが、6日に宮古島沖で自衛隊ヘリ墜落事故が起こり、見学会と説明会は中止になりました。4月中はずっと、事故の影響で宮古島の自衛隊周辺は混乱していたようです。

 月末、与那国島、石垣島、宮古島にPAC3が配備されました。おそらく、地対艦ミサイルや地対空ミサイルと連携して運用するために…島々を使ったミサイル戦争態勢の一環としてPAC3を常駐させる、そのための布石だと思われます。

▼この間の宮古島・保良と南西シフト関連の動き▼
4月 1日(土)奄美、宮古、石垣、与那国の駐屯地に「業務隊」新編。
「宮古島駐屯地」の隊員は約710人に。

4月 1日~ 工事が終わったためか、ゲート前の警備員がいなくなる。

□4月 2日(日)「石垣駐屯地」開設記念式典
浜田防衛相訓示で「石垣島をはじめとする先島諸島は我が国防衛の最前線に位置する。南西地域の防衛体制の強化は我が国を守り抜く決意の表れだ」と、いつものウソ。「先島」と呼ばれる島々は「防衛の最前線に位置する」のではなく、「ミサイル戦争態勢の最前線」に力ずくで「仕立て上げられようとしている」。それは日本を守るためではない。

「石垣駐屯地司令」井上雄一朗1等陸佐は報道陣の取材で、(石垣駐屯地で米軍との共同訓練の予定は)「〝現段階〟では全く計画されていない。今後、さまざまな議論や検討がされるだろう。」(迷彩服での街中の移動を控えてほしいとの声には)「この迷彩服に国を守るという自覚と誇りをもって勤務している。そういったことを理解してもらえるよう努めていく。」(駐屯地の外でミサイル展開訓練、西表島や竹富島で訓練もするかどうか)「〝現時点〟で駐屯地外で訓練の計画はないが、市や関係機関との連携を検討する必要はある。」

石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会は、「石垣駐屯地」の開設記念式典にあたり、抗議・要請書を提出。

□4月 2日(日) 沖縄市池原の陸自沖縄訓練場への補給拠点施設建設に反対する「自衛隊の弾薬庫等建設に反対する沖縄市民の会」結成。

4月 3日(月)~7日(金) 射撃訓練場の見学会・地元説明会に伴う「事前訓練」

□4月 5日(水) 政府、「同志国」軍支援の枠組み「OSAー政府安全保障能力強化支援」を創設することを決めた。国家安全保障会議(NSC)9大臣会合で。

4月 6日(木) 宮古島沖で自衛隊ヘリ墜落事故
15時46分、空自宮古島分屯基地を離陸した陸自第8師団第8飛行隊所属のヘリUH-60JA(第8師団長、宮古警備隊長ほか幹部自衛官8名を含む10名搭乗)が、15時56分レーダーから消失。16~18日、伊良部島北側約6kmの海底で事故機胴体部分と搭乗員6人が発見された。5月1日までに6人が引き上げられ、6人の死亡が確認された。発見されていない4人も、死亡と判断され5月31日に氏名等が公表された。

4月 7日(金)他 自衛隊軍用車両が保良集落を走行

4月 8日(土) 予定されていた射撃訓練所の見学会・訓練展示・説明会は中止に。

4月 8日 頃 与那国町、町民を島外に避難させる方法を検討した「避難実施要領」を公開。石垣市と九州へ避難する2パターン。全島民が1日で島外へ移動可能としている。 

□4月10日(月) 海自鹿屋基地での「米軍無人機展開の受け入れ期間は1年間」を在日米軍司令官と鹿屋市長が再確認。

□4月13日(木) 中山義隆石垣市長、関係省庁に新石垣空港の滑走路延長など「有事等における石垣市民の安全な避難を可能とするための市内空港・港湾施設の早期の機能強化」に関する要請。

□4月13日(木) 「石垣駐屯地」整備費用、2018~23年度の間に契約ベースで約936億円に。参院外交防衛委で判明。沖縄防衛局によると、木工所は2024年4月、車両整備場は同8月、弾薬庫残り1棟は同11月、倉庫と覆道射場は2024年度以降の工事完了を予定。

4月21日(金) 比嘉隼人    1等陸佐、宮古警備隊長に着任。

□4月21日(金) 「石垣駐屯地」内にあった旧ジュマールゴルフガーデンが、市有地の山林を無断で伐採し長年使用していた問題で、中山義隆石垣市長が違法・不当に処理していたとして市民7人が起こした損害賠償請求義務付け訴訟の判決で、那覇地裁は損害賠償金を請求するよう市に命じた。

4月24日(月)~与那国島、石垣島、宮古島にPAC3の機材搬入~部隊展開始まる。宮古島では、空自の分屯基地(野原)で展開。

□4月26日(水) 「馬毛島基地」建設工事で係留施設と仮設桟橋の工事契約額が予算超過、防衛省は不足分を在日米軍等駐留関連諸費で支出したと説明。衆院財務金融委で。

□4月28日(金) 「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」、PAC3の配備撤回などを求める抗議声明発表。「島々が戦場になることを前提とした戦争準備、基地機能強化・拡大の動きは断じて許されない」と訴えた。

「PAC-3について~宮古島に配備する意味」
防衛省は4月22日、「弾道ミサイル等に対する破壊措置の準備に関する自衛隊一般命令」を出し、翌日から沖縄に次々とPAC3配備を進めています。この強行配備は「北朝鮮の脅威」を煽り、過去にたった一度しか飛ばしていないミサイルがまた飛んでくるかもしれないということを口実に、先島への配備を既成事実化し、常駐配備につながる可能性があります。それではこの配備はいかなるものなのか、私達は知り、日本政府の嘘を見抜く必要があります。この配備について 明快に解説いただいたシートをノーモア沖縄戦の呼びかけ人でもあり、宮古島の軍事要塞化に反対され、日々精力的に発信、活動されている宮古島市議の下地茜 さんから提供いただきました。ここで15枚のシートを紹介いたしますので、ぜひご覧いただき、各方面へ拡散してください。→(ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会、ホームページより)
 
 埼玉県在住のFujikoさん(うたうたい・島じまスタンディング)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、ほぼ毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得てfacebookで発表しています。 

▶Fujikoさんfacebook

  ↓以下、「保良だより」を毎月一回の〝島じまゆんたく〟でスライド上映するためにまとめた画像です。

 2023年4月の「保良だより」910〜934より。原作はFujikoさん。写真は保良ゲート前のみなさまから。編集は石井杉戸です。

































































































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