2023年5月の保良ゲート前

 2019年10月7日の着工以来、日曜以外のほぼ毎日、保良ゲート前での住民による抗議行動は続けられてきました。2023年5月1日から7日までの一週間、工事や訓練がなかったので抗議行動はお休みに…貴重な連休となりました。

 静かで平和だった保良集落内を、ものものしいミサイル車両や大型トラックを含む軍用車両が勝手に走行する事態が頻発するようになりました。
 5月15日、「日本復帰」の日、保良自治会は2つの要請書…「保良訓練場で振動・騒音を伴う訓練をしないよう求める要請書」「軍用車両が保良集落内走行をしないよう求める要請書」を「宮古島駐屯地」に提出。するとその翌日、これが答えだと言わんばかりに、ミサイル車両が保良集落内を走行しました。

 保良や七又で暮らす人たちに、ほんとうにゆっくりと休むことができる環境を返す。このようなことの実現こそが、日本の平和運動が全力で取り組むべぎ課題だと思います。

一刻も早く、宮古島からミサイル・弾薬の撤去を!そして、ミサイル基地の撤去を!

▼保良での5月の軍事訓練予定▼
9(火)、10(水)、11(木)、12(金)、15(月)、16(火)、17(水)、18(木)、19(金)、20(土)、21(日)、22(月)、23(火)、24(水)、25(木)、26(金)、27(土)、28(日)、29(月)、30(火)、31(水)の21日間
射撃訓練場はまだ使用しないらしい。「宮古島射場の公開説明については、別途日程を調整いたします」「4月6日に発生した陸自ヘリ事故の行方不明者捜索状況によっては、訓練を縮小又は中止することがあります」とのこと。

▼この間の宮古島・保良と南西シフト関連の動き▼
□5月 3日(水) 石垣島、新栄公園内の九条の碑前広場で「憲法守れ!平和といのちと人権を!第10回アピール集会」(平和憲法を守る八重山連絡協議会主催)
東京・有明防災公園での「憲法大集会」では、スローガンに初めて「南西諸島へのミサイル基地配備の中止を求めます」の文言が入る。
ほか、各地で憲法集会。

5月 8日(月)~保良の基地内の工事再開(射撃場周辺の造成工事?)。連休明けのゲート前抗議・監視活動始まる。

5月 8日(月) 國仲昌二沖縄県議と宮古島6市議(長崎富夫、友利光徳、上里樹、池城健、久貝美奈子、下地茜 各氏)、政府が進める南西諸島への軍備強化に反対し、外交による平和構築を求める声明を発表。

□5月 8日の報道 与那国島の地対空ミサイル部隊配備計画に伴う基地建設の予定地に、埋蔵文化財「伝サガムトゥ村遺跡(16世紀後半から17世紀の集落跡)」が含まれていることが分かった。

□5月10日(水) 与那国町民3人、沖縄防衛局と沖縄県に質問状と陳情書を提出。「人の住まない島、人の住めない島になるのではないか」「住民を追い出し、全島要塞化する狙いではないか」…切実な思いからの直訴に対し、防衛局は玄関で、県は廊下で、門前払い同様の対応。

□5月10日(水) 与那国島に、陸自第8師団所属の特殊武器防護隊(化学兵器などに対応する)と即応機動連隊と見られる、大型トラックなど軍用車両約10台と隊員約30人が上陸、与那国駐屯地へ。九州から到着したフェリーで。防衛省関係者によると「ミサイル発射機の警備と、北朝鮮が打ち上げたもので地上に被害が出た場合に備えるため。」

□5月10日(水)~「馬毛島基地」建設現場内の八重石遺跡の発掘調査始まる。調査後は滑走路の下に埋められる。

□5月12日(金) 第4回土地等利用状況審査会。土地規制法区域指定について、政府が提示した第2回目指定対象…1都9県の、注視区域121ヶ所・特別注視区域40ヶ所…をすべて了承。「国境離島」の59島が指定。九州~琉球弧では「壱岐警備所」「若宮島中継所」「串良送信所」「鹿屋航空基地」「根占受信所」「川内駐屯地」「下甑島分屯基地」「臥蛇島」「奄美駐屯地」「奄美大島分屯基地」「名音中継所(奄美大島・湯湾岳)」「瀬戸内分屯地」「奄美基地分遣隊」「古仁屋海上保安署」「喜界島通信所」「喜界島(二)」「沖永良部島分屯基地」「石垣駐屯地」「宮古島駐屯地」「宮古島分屯基地」「保良訓練場」「知念高射教育訓練場(陸自)」「知念高射教育訓練場(空自)」「久米島分屯基地」「外離島・内離島(竹富町の無人島)」「与那国駐屯地」「与那国島(二)(三)」が「特別注視区域」。今後政府は関係地方自治体に説明と意見聴取を行い、8~9月ころ正式に指定する方針。

5月14日(日) 宮古島で「平和行進」と「5.15平和とくらしを守る宮古郡民大会」

□5月14日(日) 宜野湾市で「復帰51年 5.15平和とくらしを守る県民大会」

□5月15日(月) 石垣島で「5.15平和行進」。基地のない平和を!

□5月15日(月) 那覇市の国際通りで「『日本復帰』を問う道ジュネー」

5月15日(月) 「保良訓練場で振動・騒音を伴う訓練をしないよう求める要請書」「軍用車両が保良集落内走行をしないよう求める要請書」(保良自治会賛同者一同)、宮古島駐屯地司令らに提出。

□5月15日(月) 与那国町で、防衛省の住民説明会。18haの基地用地に「隊庁舎、火薬庫、訓練場、覆道射場」を整備する計画も判明。

5月16日(火) 「軍用車両が保良集落内走行をしないよう求める要請書」を手渡した翌日、ミサイル運搬車両が保良集落内を堂々と走行。

5月19日(金) 「軍用車両が保良集落内走行をしないよう求める要請書」を無視して、この日も大型軍用車両が保良集落内を走行。

□5月19日(金) 西之表市議会、防衛省に馬毛島現地調査を要求する方針。「馬毛島対策特別委員会」で。→31日に要望書提出。

□5月19~21日 〈G7広島サミット〉
「我々の安全保障政策は、核兵器は、それが存在する限りにおいて、防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、並びに戦争及び威圧を防止すべきとの理解に基づいている。」(『核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン』2023.5.19より)

□5月21日(日) 北谷町(沖縄島)で「島々を戦場にするな!沖縄を平和発信の場に!5.21平和集会」約2000人の参加。

□5月21日(日) 石垣島で「島々を戦場にするな!沖縄を平和発信の場に!5.21平和集会 in 石垣島」約100人の参加。

□5月22日(月) 自民「シェルター議連」、与那国島、石垣島、竹富島を訪問。

□5月24日(水) 与那国島に、陸自第8師団所属の普通科連隊のものと見られる軍用車両14台(トラック、救急車、高機動車など)と約50人の隊員が上陸、与那国駐屯地へ。九州から沖縄島経由で久部良港に到着したフェリー「みかさ」で。

□5月26日(金) 種子島の住吉地区でナガラメ(トコブシ)漁解禁。馬毛島のトコブシ漁の9割は東側、その漁獲がなくなる。特に主要な漁場「横瀬」は、軍港建設でなくなってしまう。

□5月30日(火) 防衛省は、石垣島に配備されたPAC3部隊の南ぬ浜町への展開について、市など管理者から使用許可をとった。

5月30日(火)~台風接近のためゲート前抗議行動はお休み。

4月末以来、PAC3の部隊が与那国島、石垣島、宮古島に依然配備中。
 
 埼玉県在住のFujikoさん(うたうたい・島じまスタンディング)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、ほぼ毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得てfacebookで発表しています。 

▶Fujikoさんfacebook

  ↓以下、「保良だより」を毎月一回の〝島じまゆんたく〟でスライド上映するためにまとめた画像です。

 2023年5月の「保良だより」935〜955より。原作はFujikoさん。写真は保良ゲート前のみなさまから。編集は石井杉戸です。
 
 
 

 
 
 
 




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