《呼びかけ》「自衛隊統合演習」の中止を求める 11.9 官邸前行動

 
民間空港・港湾の軍事拠点化をやめろ!
「自衛隊統合演習」の中止を求める11.9官邸前行動


11月9日(木)18:00~19:00頃
首相官邸前


〈呼びかけ〉
島じまスタンディング ishiisugito@gmail.com(石井)
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)

「自衛隊統合演習」(4万人以上が参加する大規模実動演習…実質的には日米統合演習)
11月10日~20日
自衛隊:約30,800名、車両約3,500両、艦艇約20隻、航空機約210機
米軍 :約10,200名
豪、加、仏、新、比、韓、米、英、独及びNATOからオブザーバーを招へい予定



 琉球弧の島じまで持久戦を戦う。そのような戦争が構想され、「継戦能力」強化のための取組が、琉球弧~九州、そして日本全体の「かたち」を変えようとしている。

 与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島に「固定基地」は造った。「〝安保〟3文書」も改定した。次は、実戦に対応するための琉球弧全体の改造と、日本全国の戦時態勢づくりだ。というふうにして、まずは民間空港・港湾の軍事拠点化が進められようとしている。

 8月25日の閣議で、「総合的な防衛体制の強化に資する取組(公共インフラ整備)」として、「南西諸島を中心としつつ、その他の地域においても、必要な空港・港湾等」について、自衛隊や海上保安庁の艦船や航空機が利用できるよう整備等を行い、「平時から円滑に」利用できるよう管理者(自治体など)との間で「円滑な利用に関する枠組み」を設ける方針が示された。
 この方針に基づく「特定重要拠点空港・港湾(仮称)」の候補として、10道県の33空港・港湾が選定された(リストは非公開)。関連事業の必要経費の2024年度予算計上が企てられている。



 2023年度「自衛隊統合演習」の統合幕僚監部のプレスリリースには、「実施場所」として「(2)民間空港・港湾」と明記された。

 奄美空港徳之島空港では、航空自衛隊の基地が攻撃を受けて使えなくなった設定で訓練が行われ、F15戦闘機の「タッチ・アンド・ゴー」も実施されるという。鹿児島港志布志港から、民間の契約船で人員や物資を名瀬港に運ぶ訓練が計画されている。与那国島では町主催の防災訓練と連携し、住民の輸送に自衛隊のヘリや輸送船を使用する。さらに水陸機動団の「装備品展示」まで検討されている。

 「隊員戦死・遺体扱い訓練」を、計画を公表しないまま実施しようとしていることも明らかになった。負傷した隊員を那覇基地へと運ぶ「後送訓練」の一環で、仮埋葬や臨時の遺体安置所の設置が想定されている。



 日本の戦争態勢が次の段階へ進む。人びとの生活圏までもが軍事に侵されていく。その本格的始まりを誇示するかのような「自衛隊統合演習」を、許してはならない。
 隣国を挑発し軍事緊張を高めるための戦争訓練の中止を!官邸前行動にぜひご参加ください
 
 
▼統合幕僚監部報道発表資料(10月27日)

▼『総合的な防衛体制の強化に資する取組について(公共インフラ整備)』(8月25日)



 
◇訓練場所/内容について(11月8日追記)

川崎市(神奈川県)、柏崎市(新潟県)、御前崎市(静岡県)、唐津市(佐賀県)、佐世保市(長崎県)、諫早市(長崎県)、対馬市(長崎県)、壱岐市(長崎県)、奄美市(鹿児島県)、奥尻市(北海道)、東通村(青森県)、楢葉町(福島県)、東海村(茨城県)、大和村(鹿児島県・奄美大島)、徳之島町(鹿児島県)、天城町(鹿児島県・徳之島)、伊仙町(鹿児島県・徳之島)、与那国町(沖縄県)

◆「原発防護」

東北電力東通原発(青森県下北郡東通村)、東京電力福島第2原発(福島県双葉郡楢葉町)、日本原子力発電東海第2原発(茨城県那珂郡東海村)、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の5カ所で、陸上自衛隊部隊が電力会社と連携し、警備の手順を確認する。
 
※柏崎刈羽原発では、10月29日、重大事故を想定した住民避難訓練が行われ、原発から5km圏の住民らが参加。海上自衛隊のエアクッション艇(ホーバークラフ ト)2台が砂浜に揚陸、住民たちは砂浜を歩いて2台に分乗し、沖合に停泊した海自輸送艦「おおすみ」へ。
 
◆民間空港を使用した空自戦闘機等の訓練

「他国からの攻撃で航空自衛隊 の基地が使えなくなった」想定で、民間空港を使用。
 
徳之島空港
10日から輸送機(C130かC1、C2のいずれか)が飛来。E2C早期警戒機は13~19日の1週間使う見通し。
13、15日、F15戦闘機が最大4機で「タッチ・アンド・ゴー」の訓練。
13〜19日、早期警戒機が給油など。

奄美空港
17〜19日、F15戦闘機が最大4機で「タッチ・アンド・ゴー」の訓練。
 
岡山桃太郎空港
15〜17日、F2戦闘機が最大4機で「タッチ・アンド・ゴー」の訓練、燃料補給も行う。
輸送機(C-130かC-1、C-2のいずれか)の離着陸(4日間)も予定。移動式航空管制機材の設置などの演習 も。1日あたり、最大80人程の人員展開。
※別途、19日には、岡山県が実施する総合防災訓練で、F-2戦闘機が岡山空港を離発着する予定。
 
大分空港
12〜18日の間の4日間程度、 F2戦闘機が最大4機、四国沖での訓練(統合対艦攻撃訓練)後飛来し、燃料補給等。
 
徳之島ではほかに、花徳海岸でオスプレイ、輸送艦、水陸両用車などを使う600人規模の着上陸訓練(水陸機動団ほか)や、天城町で自衛隊機や米軍機から民間の畑などにパラシュートを使って降下する空挺降下訓練、電子戦部隊の統合電磁波作戦訓練など。陸自約900人が参加予定。
 
奄美大島ではほかに、奄美駐屯地で電子戦部隊の統合電磁波作戦訓練、名瀬港〜旧奄美空港(笠利町の奄美パーク)で、部隊や車両、物資を運ぶ統合後方補給訓練(鹿児島港、志布志港、名瀬港の3つの民間港を使う)など。陸自約200人が参加予定。
11月5日、防衛省が事業契約する双胴高速フェリー「ナッチャンWorld」が北海道苫小牧市の苫小牧港から名瀬港に到着。陸自北部方面隊の隊員150人と、車両約50台が奄美入りした。
 

◆沖縄県では
 
衛生・患者後送訓練:自衛隊那覇病院
機動展開訓練:中城湾港、陸自那覇駐屯地、空自那覇基地
滑走路復旧訓練:空自那覇基地
電磁波作戦訓練:陸自那覇訓練場、知念分屯地、保良訓練場
基地警備訓練:陸自那覇駐屯地、海自沖縄基地、空自久米島分屯基地
 
衛生・患者後送訓練」の一環として計画されている「戦死遺体取扱訓練」について、吉田圭秀統合幕僚長は2日の記者会見で「各地で衛生訓練や関連する訓練を計画しているが、調整中のため、答えは控える」と延べた。
 
与那国町では、町主催の防災訓練と連携。住民の搬送に自衛隊のCH47ヘリコプターや輸送艦を使い、水陸機動団も加わる。町内で自衛隊の「装備品」展示も検討。
 
 
◆北海道から沖縄県まで機動展開訓練

11月3〜21日、陸自美幌駐屯地(北海道)から空自那覇基地(沖縄県)へ、民間船舶などを使った陸自16式機動戦闘車(MCV)の輸送。
美幌駐屯地~(自走)~釧路港~(民間船舶)~大分港~自走~築城基地~(C-2輸送機)~那覇基地

◇大分県(防衛省資料)






◇兵庫県(防衛省資料)

◇北海道(防衛省資料)




 


 

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