《呼びかけ》「キーン・ソード」やめろ!10.22官邸前行動

 

琉球弧を踏みにじり、全国を戦争でつなぐ日米共同統合演習
「キーン・ソード」やめろ!10.22官邸前行動


10月22日(火) 18:00~19:00
首相官邸前
(国会議事堂前駅)

〈呼びかけ〉
島じまスタンディング     ishiisugito@gmail.com(石井)
STOP大軍拡アクション  090-6185-4407(杉原)



いつから、こんなことが、あたり前のように行われることになったのか。それとも、今回がはじめてのことなのか。

36の民間空港・港湾が軍事演習場になる。輸送や部隊の機動展開の拠点となり、23の都道府県を戦争でつなぐ。自衛隊の基地がミサイル攻撃を受けて滑走路が使えなくなったので、民間空港を使う。奄美空港と徳之島空港では、自衛隊の戦闘機が連続離発着訓練を行う。

米軍(海兵隊と陸軍)の高機動ロケット砲システム「HIMARS」が沖縄から米軍輸送機で北海道に空輸され、自衛隊の多連装ロケットシステム「MLRS」と共に実弾射撃を行う。

北海道・東北沖、三沢沖、四国沖、沖縄東方、4つの訓練海空域が設定され、日米の戦闘機、空中空輸機、電子戦機、自衛隊の輸送機、早期警戒機、哨戒機、救難機、イージス艦などが展開し、地上で行われる地対艦ミサイル部隊や高射部隊や電子戦部隊の訓練と連携しながら、「防空」と「対艦攻撃」を軸とする大規模な島しょ戦争・ミサイル戦争訓練が行われる。

地上で「対空」「対艦」の戦闘訓練が行われるのは、奄美大島、徳之島、沖縄島、久米島、石垣島、宮古島など。全国のミサイル部隊が琉球弧に結集する。奄美大島と石垣島には米軍「HIMARS」も展開する。

琉球弧が戦場になることを前提とする訓練は、いつからあたり前になったのか。

徳之島には軍事施設はない。しかし徳之島の民間空港・港湾・公園など34の施設・場所で「生地訓練」※が行われる。水陸機動団や米海兵隊などによる水陸両用作戦として、水際障害処理から始まり、ドローン飛行、ヘリキャスティング、陸自オスプレイによる空中機動、エアクッション艇による上陸、部隊展開、兵站施設の構築、山地での偵察までの、一連の訓練。偵察ボートや米軍機から着上陸した自衛隊と米兵は、山地機動訓練と偵察訓練を行う。ヘリ等離発着訓練には米軍オスプレイも参加する。自衛隊の第1ヘリコプター団、第1空艇団と米海兵隊が自由降下を行う。対艦戦闘訓練では地対艦ミサイルの発射機や機動戦闘車も展開する。情報収集訓練、電磁波作戦訓練もある。徳之島空港には、前述の戦闘機(F-15最大4機)のほか、練習機と輸送機も飛来する。

奄美大島では公園や展望台など17の軍事施設以外の施設・場所が訓練に使用される。

沖永良部島には自衛隊の高射部隊と通信部隊が展開する。ミサイル発射機が持ち込まれる。喜界島の「生地」にも自衛隊が夜間も含め展開する。奄美の島じま全体が、もともと軍事訓練場であったかのようだ。

1945年4月に米軍に占領された入砂島は、リーフに囲まれた美しいサンゴの島で、4つの御嶽があり聖地とされているが、占領されたまま島全域が射爆撃場とされ、そのまま現在に至る。この「出砂島射爆場」で、陸上自衛隊と米陸軍と米海軍と米空軍と米海兵隊と豪陸軍と加陸軍による「統合火力誘導訓練」が行われる。

与那国島や石垣島で大量の傷病者が発生し、重症患者のトリアージを行い、日米のオスプレイで沖縄島の病院へ搬送し、より高度な治療が必要な患者を輸送機で埼玉の入間基地の自衛隊病院へ後送し、さらに自衛隊中央病院など最終後送先へ搬送する。

与那国島では住民や観光客を島外に避難させるための日米共同訓練が実施される。

いつから、こんなことがあたり前になったのか。



琉球弧の島じまは最前線に位置しているのではない。
私たちの平和は、基地も軍事演習もない琉球弧からはじまる。
私たちのあたり前を取り戻す。官邸前行動にぜひご参加ください。



※軍事施設や訓練場ではない場所で行う訓練を、自衛隊は「生地(なまち)訓練」と呼んでいます。
※上記以外にも、様々な訓練が計画されています。資料をご覧ください。


日米共同統合演習「キーン・ソード25(Keen Sword 25)」
2024年10月23(水)~11月1日(金)
(10日間、前後に準備・撤収期間等)
 
 
 
グラウンドルール
私たちは、参加者の皆さんといっしょに、差別や攻撃的言動のないオープンな場を作るように務めます。
【基本】
あらゆるハラスメントをしない・人権侵害を行わない、正当化しない
【勧誘】
無理に店に誘ったり、団体に勧誘しない。
【差別に加担しない】
・ 性別や性別のあり方 ・性的、恋愛的指向 ・性表現や性的特徴 ・人種や民族 ・国籍 ・出自やカースト ・障がいや病気 ・学歴 ・身体的特徴 ・宗教  ・言語 ・年齢 ・職業 ・能力 ・階級や収入 などについて、一部の人のあり方が〈普通〉〈自然〉、あるいは〈より尊敬に値する〉〈奨励・優遇される べき〉とみなす表現は避ける。
【撮影について】
行動を発信するため、主催者(や委託撮影者)が写真や動画を撮影します。撮影されたくない方はマスクやサングラスなどの対策をお願いします。
撮影をする方は、確認をとるなどの配慮をお願いします。
【感染対策】
マスクの着用は強要しませんが、感染症を他人に感染させるリスクが高い期間は適切な判断をお願いします。
 

 
■■ 資料 ■■
 
こちらをご覧ください。
  ◆民間空港・港湾の本格的動員 
  ◆◆北海道で日米共同実弾射撃訓練
  ◆◆◆4つの海空域での統合防空ミサイル防衛訓練、統合対艦攻撃訓練と、
     連携して行われる地上での対空/対艦戦闘訓練
     …ミサイル部隊が琉球弧に集結する
 
  ◆◆◆◆入間基地と統合衛生訓練
  ◆◆◆◆◆踏みにじられる奄美の島じま
  ◆◆◆◆◆◆射爆撃場になった「神のいる島」
 
 
 
■■ 「陸上自衛隊演習」について ■■
 
9月2日に始まり、11月下旬までの約3ヶ月間、「陸演」とも呼ばれる「陸上自衛隊統合演習」が、いま行われている。その一部が「キーン・ソード」と合流する。

前回は2021年の9月から11月にかけて、この「陸演」が行われた。30年ぶりの実施で、陸上自衛隊の全部隊が対象であり、予備自衛官なども招集して10万人以上が参加する自衛隊史上最大規模の大演習だということで話題にもなった。

それから3年ぶりに、いま「陸演」が行われている。この演習について、産経新聞は「南西有事 輸送どうする」との見出しを掲げた(10.18)。陸自のニュースリリースの冒頭の一文には、「今後、師・旅団の機動展開等をはじめとする実働訓練を開始する」とある。3年前の演習は、「大移動」とか「自衛隊のお引越し」と呼ばれたという。「移動」が大きなテーマになっている。

産経新聞によると、「陸自は有事の際、沖縄所在部隊を除く14師旅団が機動展開する。まず数千人規模の『即応機動連隊』が3日以内に移動。2段目に数万人の主力部隊が1ヶ月以上かけて入り、3段目で増援する」。今回の演習では、「6個師旅団が全国3カ所の演習場にそれぞれ機動展開する」という。
 
「南西有事」なるものが起こると、全国の自衛隊の部隊と膨大な量の物資が「南西方面」へ向かう。その時のために、機動展開と輸送の課題を検証し、展開先で、日米共同「キーン・ソード」の島嶼戦争に合流する。




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