2024年5月の保良ゲート前

3棟目の弾薬庫なんか造らせてたまるか!
一刻も早く、宮古島からミサイル・弾薬の撤去を!そして、ミサイル基地の撤去を!
 
「大型車両は保良を通ることになっているので…」(自衛隊員の「言い訳」、5月4日の保良だよりより)

 5月。国会では「経済安保版秘密保護法」「自衛隊統合司令部新設法」…「3文書」関連2法が成立。エマニュエル駐日米大使が米軍機で民間空港を使って与那国島と石垣島を視察。自衛隊幹部もこれに便乗して自衛隊機で民間空港を使用。糸数健一与那国町長の「台湾という日本の生命線を死守できるか」などの発言。日本の戦争国家化の流れの中で、「南西シフト」の「軍事植民地化」という本質が、さまざまなかたちであらわになっています。

 5月の宮古島・保良。再三の抗議も無視して、住民を威圧するように、軍用車両がわがもの顔で集落内の生活道路を走り抜けています。4日、「大型車両は保良を通ることになっている」という衝撃的な隊員の言葉。怒りを爆発させた住民の身体を張った抗議が実り、軍用車両が引き返しルートを変えるということがありました。今後はどうなっていくのでしょうか。

 「ここは私らが住んでいる土地。その土地を守る」…17日に保良を訪問された方のレポート(「アリの一言」)の中の、ゲート前で抗議行動を続けている薫さんの言葉です。
 「ここで皆さんがやっている基地反対の運動は、宮古島だけじゃなくて、世界中の皆のための運動なんです」…30日に韓国から保良ゲート前に訪れた方は言いました。
 それぞれの土地で、自分たちが暮らしている場所を守る、そこで暮らす人の権利を守るという運動が、世界中の人びとの平和を守る運動として、植民地主義への抵抗として、つながっていく。

▼保良での5月の軍事訓練予定▼
屋外:13(月)、14(火)、15(水)、16(木)、17(金)、20(月)、21(火)、22(水)、23(木)、24(金)、27(月)、28(火)、29(水)、30(木)、31(金)の15日間。※13~17日の5日間は「夜間使用」あり、30・31日の2日間は「約100人以上」
屋内射撃場:15(水)、16(木)、17(金)、18(土)、22(水)、23(木)、24(金)、28(火)、29(水)の9日間。※28日以外は「実包等使用」

▼5月の工事状況▼
●3棟目弾薬庫予定地:パイル打ち込みなど
●隊舎建設現場:3階建に見える(図面では地下1階、地上2階)、隣接して「野外炊事場」も ※防衛省の図面では「廠舎」と表現。弾薬庫との保安距離の規定による制限を回避するためだと思われる。
●消防車の車庫建設(ゲート近く)
●ゲート前近くのぼた山で法面工事が進む

▼この間の宮古島・保良と南西シフト関連の動き▼
□5月 2日(木) 日米防衛相会談(ハワイ)「米軍と自衛隊相互運用性強化のため、それぞれの指揮・統制枠組の向上等について、進捗状況を…」「日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)の早期開催に向けて…※」など(※6月9日に初会合)

□5月 2日 エマニュエル駐日米大使が産経新聞に「イランの攻撃を受けたイスラエルの防空システムが働き、効果的に被害を防いだ。一連の事態が日米防衛協力に投げかける意味について」寄稿。

□5月 2日 鹿児島県さつま町の弾薬庫計画中止に向けて、「弾薬庫建設計画を考える会」が初の抗議街宣

□5月 2日他報道 オランダ軍海兵隊が3月に米軍北部訓練場の訓練に参加していたことなど、第三国による在日米軍施設の使用の常態化。

□5月 3日(金) 糸数健一与那国町長発言「(台湾の)旧宗主国として責任放棄してはならない」「台湾という日本の生命線を死守できるかという瀬戸際にある」「(全国民が)一戦を交える覚悟が問われている」など(都内で開かれた集会「公開憲法フォーラム」で)

5月 4日(土) 保良集落に向かう大型軍用車両を住民の方が阻止し、強く抗議。初めて抗議が実り、軍用車両は別の道で帰っていった。

□5月 5日(日) 憲法記念日ー石垣島では新栄公園九条の碑前広場で集会。宮古島ではカママ嶺公園九条の碑前で「憲法と平和を語るつどい」他

~5月 6日 「ゴールデン・ウィーク」も、保良の工事はほぼ休みなし。土曜日も工事。

□5月10日(金) 「重要経済安保情報保護法」(経済安保版秘密保護法)、「自衛隊統合司令部新設法」(防衛省設置法などの改定法)が成立

5月11日(土)
 宮古島で「5・15 平和行進」(主催:平和運動センター宮古島)

□5月14日(土) 沖縄島 浦添市で集会「琉球弧を再び戦場にさせない!『5・15復帰』52年を問う!ー5・14脱植民地化沖縄集会」

□5月15日(日) 沖縄「復帰」の日。石垣市内では「復帰52年5・15平和行進」。沖縄島 那覇市で「『日本復帰』52年を問う道ジュネー 日米による琉球弧の戦場化を許すな」

5月16日(木) ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会は、上野野原地区の集落内で実施されている工事(空自基地と陸自基地を結ぶ光ケーブルの地中化工事:野原集落を横断)について市に申入れ。

5月16日 保良集落に向かう大型軍用車両に、住民の方が強く抗議。

□5月17日(金) エマニュエル駐日米大使が与那国島と石垣島を訪問。米軍機で。陸自幹部も自衛隊機で訪問。与那国空港と新石垣空港を使用。

□5月17日報道 防衛省の2022年の資料に、有事の際「空港や港湾等の施設を自衛隊及び米軍が優先的に利用できるよう、平素から調整を行っておくことが必要」と明記されていたことが判明(琉球新報)

□5月18日(土) 沖縄島 宜野湾市で「5・15平和行進」「復帰52年 5・15平和とくらしを守る県民大会」

5月20日(月)
 保良集落を走るミサイル運搬車両に、住民の方が阻止・牛歩行動。

□5月22日(水) 波照間公民館(竹富町)が、特定利用空港のための波照間空港の滑走路延長に反対する考えを知事に伝達。

□5月27日(月) 糸数与那国町長、住民の公開質問状に回答。

5月28日(火) 保良訓練場のフェンスにドローン禁止の新しい警告文掲示

5月31日(金) 保良集落を走るミサイル車両等の列を住民の方が阻止。軍用車両は引き返し、別の道で帰っていった。
 
 
 埼玉県在住のFujikoさん(うたうたい・島じまスタンディング)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、ほぼ毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得てfacebookで発表しています。

▶Fujikoさんfacebook

  ↓以下、「保良だより」を毎月一回の〝島じまゆんたく〟でスライド上映するためにまとめた画像です。

 2024年5月の「保良だより」1228〜1253より。原作はFujikoさん。写真は保良ゲート前のみなさまから。編集は石井杉戸。


 
 




 



 



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