《呼びかけ》5.20 ウマシカデモ

 

マゲシカもヨナグニウマも怒っている! 島じまを奪って戦争をつくるな!
5.20 ウマシカデモ


5月20日(月)17:00~18:00(雨天延期・小雨決行)
財務省上交差点(茱萸〝ぐみ〟坂下・国会議事堂前駅4番出口3分、霞ヶ関駅A13出口4分)17:00集合~首相官邸前に移動して抗議

〈呼びかけ〉
島じまスタンディング ishiisugito@gmail.com(石井)
STOP大軍拡アクション 090-6185-4407(杉原)

(▶終了後、18:15~19:00「サウジアラビアはイエメンでの虐殺をやめろ! 戦争犯罪人ムハンマドとの首脳会談反対! 5.20官邸前行動」呼びかけ:STOP大軍拡アクション)

 

 
琉球弧の「はしっこ」の島から、与那国島のヨナグニウマと馬毛島のマゲシカが官邸前に押し寄せます。私たちはウマやシカのお面をかぶって、虐げられたいきものたち、すでに殺されてしまったいきものたちの声を首相官邸に届けます。



5月3日、糸数健一与那国町長は都内で開催された「公開憲法フォーラム」で、「(台湾の)旧宗主国として責任放棄してはならない」「台湾という日本の生命線を死守できるかという瀬戸際にある」「(全国民が)一戦を交える覚悟が問われているのではないか」などと発言した。

むき出しの植民地主義の暴力が、いきものたちの命を奪い、東アジアの豊かな自然・文化・暮らしを軍事緊張による荒廃に置き換えようとしている。

糸数町長の「私的」な計画(要請)という形で始まった与那国空港の拡張と比川港湾(軍港)建設計画※※は、両施設が政府の「特定利用空港・港湾」の候補となったことで、「公式」な計画として現実味を帯び始めている。港湾計画では、生物多様性の宝庫で琉球弧最大規模の湿原「樽舞湿原」がつぶされ、カタブル浜とサンゴ礁も破壊される。4月28日、比川公民館で開かれた新港湾計画の住民説明会で糸数町長は、「43兆円の争奪戦が始まっている」と述べた。

久部良集落と比川集落を結ぶ海岸沿いの道路「南牧場線」のテキサスゲート付近に、数十頭のヨナグニウマたちが集まって、軍用車両を含む車両の通行を止めている。ある島民は「馬たちのデモ」だと言う。

既にある与那国駐屯地~地対空ミサイル部隊配備のための基地拡張計画地~軍港計画地…計画が実現すると、南牧場線は比川集落側で断ち切られ、牧場の中の道・南牧場線に沿ったこの一帯が「軍事エリア」になる。



馬毛島の破壊工事が止まらない。緑が剥ぎ取られ、岳之腰は削り取られ、海には2本の仮設桟橋が突き出している。4月26日、防衛省はこれまで出し渋ってきたマゲシカ(防衛省は馬毛島のニホンジカと呼ぶ)の個体数の調査結果を公表した。「現時点で1000~1200個体程度が生息していると推定」…なんと、着工前より増えていることになる。※※※

一方4月27日のしんぶん赤旗には、馬毛島の元基地建設作業員が撮影した、一部が土に埋まったマゲシカの死体や、やせ細ったマゲシカがわずかに生える草を食べている写真が掲載された。※※※※



5月10日、自衛隊「統合作戦司令部」の今年度内設置に向けて、防衛省設置法などの改定案が可決・成立。軍令の一元化(大本営化)と、日米両軍の相互運用性強化…琉球弧の犠牲を前提とする対中国戦争態勢が、いよいよ危険な領域へ入っていく。



島じまを奪って戦争をつくるな! ウマシカデモにぜひご参加ください!
お面の自作・持参大歓迎です。



※糸数健一与那国町長の発言
5月3日、「『21世紀の日本と憲法』有識者懇談会」(櫻井よしこ代表)が都内で開いた集会。発言内容は▶7日の産経新聞に詳しい。 

※※比川の軍港計画について
糸数健一氏の「私的」な計画(要請)▶糸数町長は2022年9月に上京し、計画(与那国空港の拡張と比川への港湾建設)の図面を添えた要請書を、自民党政調会長(当時)の萩生田光一氏、経済安全保障担当相の高市早苗氏に手渡していた。町議会にも諮らず、単独行動として行った。計画が発覚したのは2023年の3月になってからだった。同年3月の町議会で糸数町長は、図面は譜久嶺副町長の作成によるものだと答弁した。
 
地対空ミサイル部隊配備計画について糸数町長は、昨年3月の八重山毎日新聞の取材で、「必要だ」との見解を示している。今後、新たな配備計画や訓練を容認するかどうかは「(町長に)任された権限の範囲内」であるとし、日米合同訓練についても「戦闘車が来ても、町民にいちいち知らせるつもりはない」と答えている。
 
樽舞湿原については西村仁美さんの記事をぜひご一読ください。▶2024.5.13サステナブル・ブランドジャパン
 
比川沖には、サンゴ礁の「リーフトンネル」という地形が高密度に発達していることが、2022年に報告された。▶2022.10.5沖縄タイムス ▶2022.10.6琉球新報

4月28日、糸数町長による比川自治公民館での住民説明会後、報道陣に対し、計画に反対する人の発言を「キャンキャンわめいている」と表現した。▶2024.4.29沖縄タイムス

 
ヨナグニウマの「デモ」写真は2023年6月撮影。
 






「与那国駐屯地」の東側。基地拡張が計画されている辺り。

この道の右側がカタブル浜、左側が樽舞湿原。軍港が出来ると、この道はここで断ち切られる。

カタブル浜。沖合の白く波立っているあたりがサンゴ礁のリーフエッジ













樽舞湿原の東端。

※※※マゲシカ・防衛省の調査結果
※※※※4月27日しんぶん赤旗
馬毛島基地建設の現場「人間扱いされていない」/米軍への早期提供優先 作業員酷使/マゲシカの死体も目撃/専門家「死因を調査すべきだ」「工事の影響 可能性も」  ▶馬毛島情報局

■追記

5月17日、エマニュエル駐日米大使が与那国島と石垣島へ、軍用機と民間空港を使って訪問することが計画されている。自衛隊基地の視察や自治体首長との面談を行うという。

エマニュエル駐日大使は 22年4月に来県し、玉城デニー知事と面談した際に「沖縄は日米にとって戦略的に重要な場所にある」との考えを示している。23年3月、日米同盟強化に伴う沖縄の基地負担増について報道陣に問われ、「自由で開かれたインド太平洋を守るための責任だ。負担ではない」と反論している。沖縄を含め「米軍と基地の所在市町村は非常にいい関係だ」とも述べている。 (▶5.4 琉球新報社説より、太字は引用者)
 
むき出しの植民地主義の暴力が、いきものたちの命を奪い、島じまの豊かな自然・文化・暮らしを軍事緊張による荒廃に置き換えようとしている。
島じまを奪い取って、戦争のための「戦略的に重要な場所」として使うな!
何が「自由で開かれたインド太平洋」だ
 

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