〈集会〉地方自治から馬毛島基地問題を考える(+工期3年延長)

 

※お知らせ(追記):9月22日の種子島集会、平井一臣さんが都合により出席できなくなりました。
 
 
馬毛島基地建設、工期3年延長

本体工事着工から1年8ヶ月、急ピッチで進められている馬毛島基地建設工事ーですが、9月10日、防衛省担当者が種子島の1市2町と鹿児島県町を訪れ、工事の遅れと工期の3年延長を伝えました。

滑走路は今年の秋にも完成させ空自先遣隊を配備し来年春にはFCLP(空母艦載機離着陸訓練)が始まる、という計画でしたが、滑走路の完成は3年後の2027年FCLPの開始は2028年1月以降になる見込み。基地本体の完成は2030年3月末になるとのことです。
 
遅れの理由として防衛省は、波や風で重機などの海上輸送が滞ったこと、能登半島地震の影響による人員や資材の不足、などを上げました。「馬毛島情報局」によると、ここ1~2年とくに海が荒れる日が多かったということはないそうです。当初建設業者が「普通なら8年はかかる」と驚いたといいますが、もともとの計画が杜撰だったのでしょう。

2024.9.10 熊本防衛支局

 
2023.1 環境アセス(当初の計画)

基地ができないのはすばらしく良いことですが、馬毛島基地建設によって、種子島住民の生活が圧迫・破壊されています(「14項目」をぜひご覧ください▶)。この状況を抜本的に改善しないまま工事を続けるなどあり得ないことですが、それが2030年まで続くとしたら、防衛省は種子島まで破壊することになりかねません。

少しでも早く、史上最悪の基地計画である馬毛島基地建設をやめさせましょう。

▶南日本新聞9.10「防衛省、馬毛島基地工期を3年延長 能登地震など影、30年3月完成見込み」


…このような状況も出てきた中、また、「どんたちの馬毛島を返してや 馬毛島基地反対住民訴訟」の3回目の口頭弁論を12月に控え、種子島集会と現地視察が「馬毛島基地反対裁判を支援する会」の主催でおこなわれます。Zoom参加もできます。ぜひ、ご参加ください!

▶「馬毛島基地反対裁判」のホームページもできました。よろしくお願いします。


地方自治から馬毛島基地問題を考える
 
9月22日(日) 種子島集会
 
14時~17時 西之表市民会館(大ホール)
馬毛島基地をめぐる裁判の状況と展望について、弁護士からの報告
井原勝介さん(元岩国市長)の講演
平井一臣さん(鹿児島大学名誉教授)の講演※平井さんは欠席です。
三宅きみとさん(住民訴訟原告)を交え、パネルディスカッション
 稲嶺進さん(元名護市長)のメッセージ調整中
Zoomミーティング
https://x.gd/tKPv9 ID: 815 1076 6065 パスコード: 492903
 
9月23日(月祝) 現地視察

8時頃出港し、着工後初の一般市民による馬毛島上陸を目指します。
定員に限りがありますので、調整させていただきます。お早めにご連絡ください。

【主 催】馬毛島基地反対裁判を支援する会
 【協力】島じまスタンディング
【連絡先】事務局(国民救援会鹿児島本部) 099-298-5161/mage.shienkai@gmail.com


□原告の意見陳述より□

住民訴訟原告団長 和田 香穂里(前西之表市議会議員)
  私たち市民が失ったものは、単なる土地や道路ではありません。「宝の島」馬毛島がもたらすはかり知れない豊かな未来と、それを夢見て実現していくであろう子どもたち孫たちに手渡す、馬毛島・種子島の静かで平和な暮らしです。
 八板俊輔西之表市長の行為と、そこに至るまでの公約違反や説明責任の放棄は、民主主義と地方自治の根幹を揺るがすものであり、黙って見過ごすことはできません。
 私たちの馬毛島を返して!の言葉の重さを真摯に受け止めてください。

住民訴訟原告・漁業者差止訴訟原告 濱田 純男(漁業者)
 漁協は漁業権の一部放棄と漁業制限を受け入れてしまいましたが、馬毛島周辺で漁をしていない組合員も含まれる漁協の多数決で決められることではないと思います。私は今も反対しています。補償金も受け取ることはできません。
 軍事基地化していく馬毛島を見ていると、馬毛島がハイエナに食べられて泣いているようで、どうしようもない自分がいます。お金には変えられない、大切なものを失いかけています。この美しい宝の島を、後世の人たちに残したいと心から思っています。
 
□集会登壇者□

井原 勝介
1950年山口県生まれ。東京大学法学部卒業後労働省入省。外交官、大臣秘書官などを経て、99年に岩国市長に就任。06年に米軍再編をめぐり住民投票実施。07年12月辞職。12年市民政党「草の根」設立、代表に就任。

平井 一臣 ※平井さんは欠席です。
1958年宮崎県生まれ。九州大学大学院、同大助手を経て1989年に鹿児島大学に着任。本年3月退職。鹿児島大学名誉教授。
主な著書に『首長の暴走-あくね問題の政治学』(法律文化社)、『べ平連とその時代ー身ぶりとしての政治』(有志舎)。

三宅 きみと
1952年(昭和27年)西之表市生まれ。山形大学医学部を経て山形県で外科医師として働く。60才で帰郷し、地元の医療機関に勤務。そのかたわら、平和運動に関わってきた。現在、百合砂診療所非常勤医師。
☆西之表市政への挑戦を決意し、活動中!☆
 

                             

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