《いきもの大集合》種子島からのアピールと、「支援する会」のチラシ

 

9月29日(日)の夕方、雨上がりの新宿駅東南口に馬毛島のいきものたちが集まって、
馬毛島いきもの大集合
基地のない琉球弧の島じまで、平和に生きる権利を!
を行いました。
種子島から、馬毛島基地反対住民訴訟を闘っておられる和田香穂里さん(前西之表市議会議員)からアピール文をいただきました!ので、ご紹介します。
 

新宿駅前に集まった馬毛島のいきものの皆さん、各地から集まった人間の皆さん、お疲れ様です!

「どんたちの馬毛島を返してや」馬毛島基地反対住民訴訟原告団長・和田香穂里から、種子島の人間のひとりとして、思いを託します。

今、馬毛島では、草も木も、そこに住んでいた虫たちや微生物ごとはぎとられ、自衛隊基地建設工事が強行されています。

かつて馬毛島は緑豊かな島でした。真水が湧き、汚れ(けがれ)の無い海に囲まれて、陸も海も空も、いきものたちの楽園でした。マゲシカたちが群れ遊び、渡り鳥が羽を休め、海は魚やエビや貝のゆりかごでした。隣の種子島の人間も、その豊かさをわけてもらい、親しみと感謝を込めて「宝の島」と呼んでいました。

けれど今、馬毛島は無残に削られ、はぎとられた表土は、アスファルトとコンクリートで固められて、巨大な軍事要塞にその姿を変えられようとしています。とてつもなく巨大な規模の環境破壊が行われているのです。

馬毛島のいきものたちは、きっとこう言うでしょう「私たちは、馬毛島が戦争のために使われることを望んだことはありません。戦争の準備や訓練のために使われることを望んだことはありません。ただ平和に穏やかに日々を暮らし、子孫を残し、静かに土や海に還っていく、長い時の流れの中で繰り返されてきた営みを、当たり前に続けていきたいのです」と。

昨年12月から西之表市民の有志が闘っている住民訴訟は、馬毛島基地建設を止める一つの手段であり、「『どんたちの馬毛島を返してや』馬毛島基地反対住民訴訟」と称しています。この「どんたち」は「わたしたち」という意味ですが、この「わたしたち」は、原告だけではありません。種子島で暮らす人々、かつて馬毛島で暮らした人々、種子島で生まれ育ち島を離れて生きる人々、そして、馬毛島に息づくすべての命、これから種子島・馬毛島で生まれ育つすべての命が「どんたち」です。

さらに言えば、「馬毛島を返せ」とは宝の島馬毛島とともに生きてきた種子島の平和な暮らしを返せということです。基地工事が始まってからの種子島は、交通量の激増、家賃の高騰、農林水産業の低迷と地元産食材の激減、コンテナハウスの林立、医療機関の混雑などの様々な混乱が続き、明らかに業績を伸ばしている一部の業種との格差がはっきり見えるようになって、これまでの島の穏やかな暮らしが、ガラガラと音を立てて崩れています。馬毛島基地は、種子島にも宿舎や関連施設が作られるため、完成後は事故や事件や戦場となる危険にも怯えなければなりません。

そんな暮らしはまっぴらごめんだと、いきものたちも人間たちも、ともに声を上げ闘っていきましょう!
 
日本の各地で進む戦争準備で平和な暮らしを奪われている全てのいきものたち、人間たちとも力を合わせましょう!そして、馬毛島基地建設や弾薬庫建設などの戦争準備を即刻中止して、全ての資材、機材、人材を、北陸をはじめ全国の災害被災地に振り分け、防衛予算は災害復旧、被災地復興、防災対策に使うことを求めましょう!

メッセージを代読


「馬毛島基地反対裁判を支援する会」のチラシを作りました。なんとか、29日のいきもの大集合にも間に合いました。ぜひ、ご支援をお願いいたします。





 

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