1月12日(日)
【宝の島と平和を未来へ!~「馬毛島基地」着工から2年 1.12新宿アクション】
呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション
を新宿駅東南口で行いました。参加約60人。みなさまありがとうございました。
(▶呼びかけ文 https://shimajimastanding.blogspot.com/2025/01/112.html)
馬毛島再生!、そして宝の島じまと共にある私たちの平和、というビジョンを全国で共有しよう、など訴えました。
11日の馬毛島上陸の写真や、沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんが撮影してくださった馬毛島の写真を映写し、種子島の和田香穂里さんにビデオ電話でお話していただきました。
政府・防衛省がこの2年間に馬毛島にしたことは、長年にわたり馬毛島を痛めつけてきたタストン社の所業など何事でもなかったと思わせるほどに、あまりにも非道だ。えぐり取られた馬毛島の姿…
それでも和田さんは、「まだ人工物はほとんど出来ていない。何年・何十年かかるか分からないが、緑の馬毛島は取り戻せる」と言います。
だから、むき出しの地面は、馬毛島再生のための大事な土なのだから、防衛省は一刻も早く手を引いてください。
【宝の島と平和を未来へ!~「馬毛島基地」着工から2年 1.12新宿アクション】
呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション
を新宿駅東南口で行いました。参加約60人。みなさまありがとうございました。
(▶呼びかけ文 https://shimajimastanding.blogspot.com/2025/01/112.html)
馬毛島再生!、そして宝の島じまと共にある私たちの平和、というビジョンを全国で共有しよう、など訴えました。
11日の馬毛島上陸の写真や、沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんが撮影してくださった馬毛島の写真を映写し、種子島の和田香穂里さんにビデオ電話でお話していただきました。
政府・防衛省がこの2年間に馬毛島にしたことは、長年にわたり馬毛島を痛めつけてきたタストン社の所業など何事でもなかったと思わせるほどに、あまりにも非道だ。えぐり取られた馬毛島の姿…
それでも和田さんは、「まだ人工物はほとんど出来ていない。何年・何十年かかるか分からないが、緑の馬毛島は取り戻せる」と言います。
だから、むき出しの地面は、馬毛島再生のための大事な土なのだから、防衛省は一刻も早く手を引いてください。
■石井信久(島じまスタンディング)
新宿駅ご通行中のみなさん、今日は何の日かご存じでしょうか。1月12日。実は、2年前の今日、馬毛島という種子島の西にある小さな島で、馬毛島をまるごと破壊して軍事基地にしよう、という工事が始まった日です。
【宝の島と平和を未来へ!「馬毛島基地」着工から2年 1.12新宿アクション】を、始めます。
今日はおもに2つのことをお伝え出来たらと思っています。ひとつは、馬毛島がどんな島で、その島を壊してどんなものが造られようとしているのか、ということ。馬毛島は宝の島であって、その島を殺して造られようとしている基地は、具体的な戦争、いま琉球弧の島じまを使ってやろうと考えられている戦争、それを行う条件を整えるための、いままでこの日本という国になかったような種類の、規模の基地だということです。
もうひとつは、私たちの未来の平和というものは、馬毛島を切り捨てた上には、あるいは馬毛島を奪い取った上には、決して成り立ちえないんだということ。宝の島・馬毛島と、宝の島じまとしての琉球弧の島じまと私たちの平和は、セットで考えなければいけないし、セットなんだということを、お伝えできたらと思います。コールから始まます。
新宿駅ご通行中のみなさん、今日は何の日かご存じでしょうか。1月12日。実は、2年前の今日、馬毛島という種子島の西にある小さな島で、馬毛島をまるごと破壊して軍事基地にしよう、という工事が始まった日です。
【宝の島と平和を未来へ!「馬毛島基地」着工から2年 1.12新宿アクション】を、始めます。
今日はおもに2つのことをお伝え出来たらと思っています。ひとつは、馬毛島がどんな島で、その島を壊してどんなものが造られようとしているのか、ということ。馬毛島は宝の島であって、その島を殺して造られようとしている基地は、具体的な戦争、いま琉球弧の島じまを使ってやろうと考えられている戦争、それを行う条件を整えるための、いままでこの日本という国になかったような種類の、規模の基地だということです。
もうひとつは、私たちの未来の平和というものは、馬毛島を切り捨てた上には、あるいは馬毛島を奪い取った上には、決して成り立ちえないんだということ。宝の島・馬毛島と、宝の島じまとしての琉球弧の島じまと私たちの平和は、セットで考えなければいけないし、セットなんだということを、お伝えできたらと思います。コールから始まます。
■■写真・資料の映写
(朗読)
(朗読)
種子島の西に浮かぶ馬毛島。弥生時代から、人が住んだり、住まなかったりで、最後に無人島になったのは、1980年のことだった。どちらにしてもずっと、種子島の人たちにとっては「心のふるさと」であり、「はらからの島(きょうだいじま)」だ。漁師たちにとっては最高の漁場で、「宝の島」と呼ばれてきた。かつてはトビウオ(トッピー)漁のために集団で季節移住するという、独特の漁労文化が発達した。馬毛島の海岸のほとんどは自然海岸として残され、浅瀬に広がる藻場は、様々な魚介類の産卵場であり、稚魚達のゆりかごになっている。西海岸の砂浜はウミガメの産卵場だ。また、この海域は熱帯性サンゴの北限域であり、美しいサンゴの海はダイバーたちの隠れた名所でもある。種子島の漁民たちは、この海を育む馬毛島の森林を「魚付森」と呼び、代々大切に守ってきた。馬毛島は、高い山がないのに真水が流れる不思議な島だ。湿地や河川が数多くあり、多様な水生動植物が生息する。巨大なガジュマルが連なる緑のトンネルは、馬毛島体験学習で子どもたちに人気の場所だ。ソテツの自生群落と海岸のあいだでは、オカヤドカリたちが行き来している。岳の腰のまわりに広がる大草原に、馬毛島だけに自生するホソバノアリノトウグサが風に揺れている。照葉樹林、湿地、草原、海岸に、様々な野鳥や蝶が訪れる。マゲシカはおよそ1300年にわたって、この島の独特の自然の中で「種の保存」を受け継いできた。馬毛島は、いきものたちの楽園だ。
2年前の1月12日、環境への影響は「十分配慮されている」という、結論ありきで論証なしの馬毛島環境アセス「評価書」が公告されたその日に、自衛隊「馬毛島基地(仮称)」の本体工事が着工されました。
2年前の1月12日、環境への影響は「十分配慮されている」という、結論ありきで論証なしの馬毛島環境アセス「評価書」が公告されたその日に、自衛隊「馬毛島基地(仮称)」の本体工事が着工されました。
2本の滑走路と巨大軍港と弾薬庫などを備えた、陸海空自衛隊が統合的に使い米軍も使う、面積でも自衛隊最大級の基地が、島をまるごと潰して海までも潰して造られようとしています。琉球弧を戦場にする際の、様々な物資の集積や輸送の拠点・兵站拠点や、増援部隊などの起動展開拠点。島嶼戦争のためのあらゆる軍事訓練を行う訓練拠点。そして日米の、轟音をまき散らす戦闘機の離発着訓練(FCLP)が行われる。具体的な戦争構想を形にするための基地が琉球弧に造られ、そして馬毛島に造られようとしています。
工事が遅れているということで、工期が3年延長されました。4年と言われていた工期が、2年やってみたらあと5年かかるということになりました。滑走路の完成は2027年、FCLPの開始は2028年の1月以降、基地全体の完成は2030年3月の見込みだといいます。実際にどうなるかは分かりません。
2012年からこれまでに、8821億円が費やされてきました。これに去年の補正予算と、来年度の予算案を加えると、1兆239億円にもなります。とんでもない金額が、ドブに捨てた方がマシだという使われ方を…、戦争拠点を造るために私たちの税金が使われようとしています。辺野古と合わせると、2兆円を超えようとしています。
2012年からこれまでに、8821億円が費やされてきました。これに去年の補正予算と、来年度の予算案を加えると、1兆239億円にもなります。とんでもない金額が、ドブに捨てた方がマシだという使われ方を…、戦争拠点を造るために私たちの税金が使われようとしています。辺野古と合わせると、2兆円を超えようとしています。
馬毛島の歴史です。すごくおおざっぱに言います。弥生時代から人が住んでいたという形跡があります。明治以降牧場経営が行われたり、トビウオ漁などの独特な漁労文化が発達したりしました。人が住んだり住まなかったりして、人と自然が、独特な距離の取り方の中で共生してきたといいます。
最後に無人島になったのは1980年のことでした。1970年代から、企業による買収と乱開発にさらされてきて、馬毛島を守ろうっていう住民の闘いも、その頃から今までずーっと続けられてきました。こんなふうに、馬毛島は痛めつけられてきたんですけれど、
馬毛島の99%を買収した企業によって、違法開発が行われました。左側の地図の黄緑色の部分です。違法開発された土地を国が買うという、とんでもないことが行われました。国は馬毛島を160億円で買収しました。防衛省自身が実施した不動産鑑定額の4倍の金額です。この160億円には、地権者が馬毛島を違法開発した費用が含まれています。違法開発の費用を国が肩代わりして、国が違法開発に便乗する形で、馬毛島の基地建設というものは始まりました。
そして今日、着工から2年。今日の午前中は地元の種子島(西之表市)で「宝の島を壊すな!市民集会」が行われ、昨日は市民有志の皆さんが馬毛島上陸を果たしました。その時の様子もふくめ、種子島の和田香穂里さんにお話を伺います。
■■■和田香穂里さん・種子島から中継
種子島に住んでいます。いま、「どんたちの馬毛島を返してや!馬毛島基地反対住民訴訟」の原告団長をしておりまして、前西之表市議会議員でもあります。介護施設に勤めながら、馬毛島基地反対の活動をしています。
昨日、1月11日昼過ぎに馬毛島に行ってきました。上陸したのは、馬毛島の北東部に位置する葉山港という港です。そこはもともと漁業者の方々が、漁の際に使うところで、漁業者の方々の共有地「入会地」というところがあります。その入会地の所を使って、抗議活動や、ドローンによる撮影活動などを行いました。
その際に、すでに防衛省がですね、ここからは国有地であるから立ち入るな、というようなバリケードというか柵を設けてあったのですが、それについて、「どこからが本当に国有地になっているのか? その奥に入会地があるはずだけれども、境界はどうなっているのか?」ということを漁業者の方が聞いたりしたんですけれども、明らかにならないまま、そこには「立ち入らせない」とか、ドローン撮影についても「飛ばしてくれるな」と、「安全管理上・保安上の問題がある」などと言うことがあったんですが、私たちも、それは法的根拠がないはずだということで、ドローン撮影も行ったところです。のちほど、たくさんの方にドローン撮影したいまの馬毛島の状況を見ていただきたいと思っています。
漁船で、馬毛島の周囲をぐるっと一周まわりました。どこから見ても、長いクレーンとか、パワーショベルとか、そういうのが動いている様子、人の姿や工事車両、そういったものがどこに行っても見えましたが、マゲシカがいられるようなところは、私たちの目では確認できませんでした。マゲシカが実際にいるかどうかも、ドローンであとでチェックしてみるということなんですが、目視ではもちろん確認できませんでしたし、マゲシカが生きていられるようなところも、マゲシカ以外の生物も、見られなかったなあ、というところです。
けれど、まだ人工物がない状況の中で、私たちがいっしょけんめい馬毛島を取り戻す闘いを、みなさんの応援もいただきながら続けることで、50年後百年後には、緑に覆われた馬毛島を取り戻せるんじゃないか、と思ったところでした。
東京、新宿でこの話を聞いている皆さん、私たちの活動に応援をよろしくお願いします。寒い中、ほんとうにお疲れさまでした。ありがとうございました。
最後に無人島になったのは1980年のことでした。1970年代から、企業による買収と乱開発にさらされてきて、馬毛島を守ろうっていう住民の闘いも、その頃から今までずーっと続けられてきました。こんなふうに、馬毛島は痛めつけられてきたんですけれど、
馬毛島の99%を買収した企業によって、違法開発が行われました。左側の地図の黄緑色の部分です。違法開発された土地を国が買うという、とんでもないことが行われました。国は馬毛島を160億円で買収しました。防衛省自身が実施した不動産鑑定額の4倍の金額です。この160億円には、地権者が馬毛島を違法開発した費用が含まれています。違法開発の費用を国が肩代わりして、国が違法開発に便乗する形で、馬毛島の基地建設というものは始まりました。
そして今日、着工から2年。今日の午前中は地元の種子島(西之表市)で「宝の島を壊すな!市民集会」が行われ、昨日は市民有志の皆さんが馬毛島上陸を果たしました。その時の様子もふくめ、種子島の和田香穂里さんにお話を伺います。
■■■和田香穂里さん・種子島から中継
種子島に住んでいます。いま、「どんたちの馬毛島を返してや!馬毛島基地反対住民訴訟」の原告団長をしておりまして、前西之表市議会議員でもあります。介護施設に勤めながら、馬毛島基地反対の活動をしています。
昨日、1月11日昼過ぎに馬毛島に行ってきました。上陸したのは、馬毛島の北東部に位置する葉山港という港です。そこはもともと漁業者の方々が、漁の際に使うところで、漁業者の方々の共有地「入会地」というところがあります。その入会地の所を使って、抗議活動や、ドローンによる撮影活動などを行いました。
その際に、すでに防衛省がですね、ここからは国有地であるから立ち入るな、というようなバリケードというか柵を設けてあったのですが、それについて、「どこからが本当に国有地になっているのか? その奥に入会地があるはずだけれども、境界はどうなっているのか?」ということを漁業者の方が聞いたりしたんですけれども、明らかにならないまま、そこには「立ち入らせない」とか、ドローン撮影についても「飛ばしてくれるな」と、「安全管理上・保安上の問題がある」などと言うことがあったんですが、私たちも、それは法的根拠がないはずだということで、ドローン撮影も行ったところです。のちほど、たくさんの方にドローン撮影したいまの馬毛島の状況を見ていただきたいと思っています。
漁船で、馬毛島の周囲をぐるっと一周まわりました。どこから見ても、長いクレーンとか、パワーショベルとか、そういうのが動いている様子、人の姿や工事車両、そういったものがどこに行っても見えましたが、マゲシカがいられるようなところは、私たちの目では確認できませんでした。マゲシカが実際にいるかどうかも、ドローンであとでチェックしてみるということなんですが、目視ではもちろん確認できませんでしたし、マゲシカが生きていられるようなところも、マゲシカ以外の生物も、見られなかったなあ、というところです。
けれど、まだ人工物がない状況の中で、私たちがいっしょけんめい馬毛島を取り戻す闘いを、みなさんの応援もいただきながら続けることで、50年後百年後には、緑に覆われた馬毛島を取り戻せるんじゃないか、と思ったところでした。
東京、新宿でこの話を聞いている皆さん、私たちの活動に応援をよろしくお願いします。寒い中、ほんとうにお疲れさまでした。ありがとうございました。
■■■■ドローン写真の映写:2021年5月18日(着工以前)と2024年1月11日の馬毛島
写真:沖縄ドローンプロジェクト・奥間政則さん
![]() |
(ドローン写真は次回の記事に多数掲載します) |
■■■■■島じまスタンディングのふたりによる、馬毛島小中学校の校歌
(昨年12月24日、馬毛島基地反対住民訴訟の第3回口頭弁論期日で、かつて馬毛島に住んでいた方が馬毛島小中学校の校歌を歌いました。)
朝陽が今日も にこにこと
東の空に あがるとき
みんなの小屋から 煙たち
平和な島よ この里は
ああ 馬毛島 小中校
「平和の島よ、この里は」っていう歌詞をこの校歌に入れようって、その時思ったっていうのが、すごい染みるっていうか、戦争の後だった、まだ平和とか、実感っていうかね、校歌に入れておかねばって、思ったんだろうね、そん時の人は、って。歌が、今の時代に運んできたんだと、歌ってたら、思った。こんなこと、小屋から煙立って、ご飯炊いてる時代から、FCLPがなんとかとか、まさかそんなことが馬毛島に起こるって、想像もつかんかったかもしれんと思うと、なんかつらいです。
■■■■■■■前田さん(STOP大軍拡アクション)
今日の呼びかけのひとつ、STOP大軍拡アクションの前田です。お知らせがふたつ…
ひとつは、TBSの「解放区」というドキュメンタリーの枠で、1月19日に「漂う漁師」というドキュメンタリーが放送されます。馬毛島と種子島のいまの状況について、馬毛島で漁をしている何人かに取材をした番組なので、よろしかったら見てください。
それともうひとつ、沖縄の1月1日の新聞をたまたま見たらですね、…沖縄の県紙ってふたつあるんですね、琉球新報と沖縄タイムス。このふたつの新聞が、今年一年、どういうテーマで新聞の内容を考えているかっていう、宣言をしていました。1月1日の一面に、沖縄タイムスの方は、今年戦後80年ですね、なので「鉄の暴風吹かせない」というテーマで1年間特集するそうです。『鉄の暴風』というのは、沖縄タイムスが戦後になって沖縄の人たちから証言を集めて出した本だそうです。それが沖縄タイムスにとっては、いつも戻っていく、根っこになっている。なので、特に今年、戦後80年、「鉄の暴風吹かせない」というテーマで、沖縄タイムスは記事を出していくそうです。
琉球新報の方は、インタビューのシリーズで、1月1日の最初は「戦後80年の視座」として、「戦わない覚悟」ということでインタビューをしていくそうです。最初は、黒柳徹子さんが一面に出ていました。
例えば全国紙の紙面を見ても、あるいはテレビを見てもですね、「戦後80年」ってよく出てくると思うんだけど、ここまで覚悟しているメディアはないと思います。あったら教えてください。沖縄の県紙ふたつ、ひとつは「鉄の暴風雨吹かせない」、もうひとつは「戦わない覚悟」、これ、すごいと思いました。なので、それをどうにかこちらの「本土」の人たちにも感じてほしい。私自身も、ちゃんといろんな人に伝えたいと思いますし、戦後80年たっても変わってないことがたくさんあると思うので、特に戦後補償の問題ですね、戦争被害者に対する補償の問題は、先の大戦でも民間人の戦争被害に関しては、国家補償はありませんでした。一部ありましたけど、ほとんどなかった。それと同じ構造が、いまあります。南西諸島の人たち、特に先島の人たちが「避難しろ」と言われ、強制避難であった場合に、「自分たちの暮らしが壊されたときに、補償があるのか」と言うと、政府は何も言わないんですね。まったく変わってないと思います。その2点だけお伝えして、ご挨拶とさせていただきます。
■■■■■■■■「琉球解放」の方
新宿駅ご通行中の皆さん、こんばんはー。1月12日、「馬毛島基地着工から2年、宝の島と平和を未来へ」という街頭アクションにいま参加してまーす。
僕は30代で、東京で生まれ育ちました。いまこうして立っているのは、日本が軍事費、軍事予算を格段に上げて、基地を造り弾薬庫を造り、様々な武器を買い始めて、そのこと自体に強い怒りを感じています。馬毛島、僕自身は行ったことはないんですけど、お話を聞いたりして、シカだったり、ウミガメだったり、様々な生きものが暮らしている場所で、いまは無人島と(とつぜん電源落ちる。失礼いたしました。)
種子島の近くにある馬毛島が、基地として利用されていく、そのことに対して反対しています。で、当然その軍事基地の騒音とか、自然に対する被害とか、あると思うんですけど、たぶん種子島や近くに住む方々が、この一帯が基地になる、基地として進んでいくっていうこと自体が、長くそこに住んでいた方たちの、文化だったりとか、つないできた歴史を、否定する。すごく非人道的な、これから人を殺すためのもので埋めつくすことによって、その場所の自然や文化を否定していくってことになるんだと思います。
人が住んでいないからいいじゃん、とか、そういうわけではないんですね。これは精神的な…そこに住んでいる人たちの、生きているときに感じる感覚、これまでの人たちと綿々と受け継がれてきた感覚みたいなものを、静かに奪っていくことにほかならないと思います。
基地を造るんだったら、もっと選択肢があるんだと、僕は思います。僕自身は基地反対ですけど、こうやって東京で、すごく非対称な形で、住民とか自治体とかに、はっきりと言わずに進めていくことだったり、あるいは、強行で工事を進めていくうえで、この間もスリランカの方が亡くなられたというニュースがあったかと思います、そういう、弱い立場に置かれた労働者にさらに困難を強いる状況。それ自体を、こうやって道を歩いている人が知らないこと、沖縄や九州や、馬毛島、南西諸島に基地が増えていくことを知らないってことが、本当に問題だと思います。まず知って、自分たち自身で、どう思うかちゃんと考えて、自分たちが誰の暮らしを奪っているのか、どういう生きものの生活を奪っているのか、どういう自然を奪っているのかってことを、ちゃんと理解して暮らしていけるように、僕らはそろそろ、なったほうがいいんだと思います。
僕は「琉球解放」というデモをして、沖縄でいまひろがっている軍事基地、あるいは性暴力、米兵による犯罪、に対して声をあげています。ほんとうに、許せないことばっかりなので、声をあげています。道行く人で、今日も足を止めてくれる人、多いと思うんですけど、ぜひこのチラシを持ったり、インスタグラムなど、シェアしていただければと思います。
今日は馬毛島のことですけど、自分自身が沖縄に対して、すごく抑圧的なことを僕らは強いている側だと思うので、そういうことを含めたコールをしようかと思います。さっきの石井さんのコールもお借りして、やろうかなと思います。
Free Free 馬毛島!
馬毛島壊すな!
馬毛島奪うな!
基地を増やすな!
工事をやめろ!
馬毛島壊すな!
一緒に怒ろう!
一緒に止めよう!
Free Free 沖縄!
沖縄奪うな!
基地を増やすな!
一緒に怒ろう!
一緒に止めよう!
Free Free 馬毛島
工事をやめろ!
■■■■■■■■■石井(再)
いつもここで、司会とか、ギターを弾いて歌ったり、一緒にやってくれているFujikoさんが、今日も参加できないんですけど、「保良だより」っていうのを、宮古島の保良の基地のゲート前で毎日のように行われている抗議活動、そのことのレポートをやってくれています。それを今日紹介したいと思ったんですが、(電源が落ちて)映らなくなってしまったんですが…、
今日の午前中の種子島の集会で、石垣島の住民投票をやっていた宮良まなみさんという方がお話されていて、そのお話の中にもあったんですが、石垣島で、人が住んでいないかのように防衛省に扱われていると。この、安全保障とか軍事問題としての必然性の議論の前に、まず島が、国によって、大きな力によって、人があたかも誰も住んでいないかのように扱われていることに対して、まず抗議しようと、そういう原動力で、住民投票を始めたというふうに言っています。そして、人が住んでいない馬毛島に対しては、ほんとうにもう悪魔のようにですね、容赦なくぶっ壊しているわけですけど、人が住んでいる島はそういうふうに扱われている。宮古島の保良でも、毎日ゲート前に行くのは、ここに人が住んでいるんだってことを、見せるためだと、そのために毎日毎日ゲート前に行くんだと、地元の方は言っています。
そして、Fujikoさんの、一昨日更新された「保良だより」によると、毎日ゲート前に通っている方、自分が住んでいる家のすぐ傍に基地を造られた方(北ゲートまで160m、弾薬庫まで300m)、その方の家の目の前でいま、自衛隊員の宿舎を造る工事が始められようとしています。ほんとうに、どこまで住民をばかにしているのか、なんでそんな残酷なことができるのか、と思います。静かだった集落に、基地が造られ弾薬庫が造られ、ミサイルが置かれ、軍事訓練が行われ、集落の生活道路をミサイル車両が走り回って、それに対して毎日毎日抗議して、ここには私たちが住んでいるんだって言っている人の家の目の前に、こんどは自衛隊の宿舎を建てるんだという、そういうとんでもない暴力が、島に住む人たちに向けられています。
こんなことを私たちは、いま新宿にいる私たちは、知らないうちに、許してしまっているんです。馬毛島のことも、宮古島のことも、ぜひ皆さんに知ってもらって、島じまの人たちが自分の住んでいる場所を、戦場にするなと、戦場にしないでくれと、そんなことを私たちが言わせてしまっている現状を知ってもらって、そしてほんとうは私たちが解決しなければならないんだと、これ以上島じまを奪っちゃいけないんだと、私たちは奪わないんだと、そのためのアクションをこれからも積み重ねていきたいと思います。今日はすごく時間が押してしまったので、そろそろ終わりにしたいと思いますが、何か言い足りないという方はお願いします。
■■■■■■■■■■鯨井さん
ええと、ひとことだけ。ご通行中のみなさんで、横浜の都筑区とか、緑区、にお住まいの方はいらっしゃいますか? 東京の町田市にお住いの方いらっしゃいますか? 神奈川県の大和市、綾瀬市、藤沢市あたりにお住いの方いらっしゃいませんか?
さきほどから、馬毛島が基地化される、自衛隊の基地化されて、それが米軍に貸し出されて、アメリカ海軍の戦闘機の離発着訓練・FCLPをする、っていう問題を訴えています。でも、この訓練はいまは岩国で、岩国と硫黄島で行われていますけれど、岩国出身の方もいらっしゃいますか? いま岩国の上を飛んでいる海軍機が、今度は馬毛島に行くわけです。無人島に行くからいいんじゃないの、と思ったら大間違いです。さえぎるもののない海の上を騒音が、馬毛島から種子島へ襲いかかります。種子島で基地を受け入れてしまった人たちも、やがて、こんなはずじゃなかったと、思う日が来ると思います。
大和市では、FCLPが厚木基地で行われている頃、戦闘機が墜落して、舘野鉄工所という町工場が全焼してたくさんの人が亡くなりました。舘野鉄工所事件です。それから70年代には、横浜の住宅地に戦闘機が墜落しました。お母さんと子どもふたりが亡くなりました。20軒くらいが、焼けたり半壊したりしました。横浜の事件です。
この恐ろしいFCLPが、めぐりめぐって馬毛島に行こうとしているわけです。それを、押し付けているのが、いまの日本の社会の構造です。私たちが黙っていると、馬毛島は、さきほど見た映像のように、どんどん追いつめられていきます。いまが肝心の時です。皆さん、知って、声を上げてください。以上です。
◇参加された皆さん、足を止めてくださった皆さん、大きなスクリーンや映写機や電源やスピーカーなど様々なものを用意してくださった方々、動画や写真を撮ってくださった方々、チラシを配ってくださった皆さん、和田香穂里さん、ありがとうございました。
今日の呼びかけのひとつ、STOP大軍拡アクションの前田です。お知らせがふたつ…
ひとつは、TBSの「解放区」というドキュメンタリーの枠で、1月19日に「漂う漁師」というドキュメンタリーが放送されます。馬毛島と種子島のいまの状況について、馬毛島で漁をしている何人かに取材をした番組なので、よろしかったら見てください。
それともうひとつ、沖縄の1月1日の新聞をたまたま見たらですね、…沖縄の県紙ってふたつあるんですね、琉球新報と沖縄タイムス。このふたつの新聞が、今年一年、どういうテーマで新聞の内容を考えているかっていう、宣言をしていました。1月1日の一面に、沖縄タイムスの方は、今年戦後80年ですね、なので「鉄の暴風吹かせない」というテーマで1年間特集するそうです。『鉄の暴風』というのは、沖縄タイムスが戦後になって沖縄の人たちから証言を集めて出した本だそうです。それが沖縄タイムスにとっては、いつも戻っていく、根っこになっている。なので、特に今年、戦後80年、「鉄の暴風吹かせない」というテーマで、沖縄タイムスは記事を出していくそうです。
琉球新報の方は、インタビューのシリーズで、1月1日の最初は「戦後80年の視座」として、「戦わない覚悟」ということでインタビューをしていくそうです。最初は、黒柳徹子さんが一面に出ていました。
例えば全国紙の紙面を見ても、あるいはテレビを見てもですね、「戦後80年」ってよく出てくると思うんだけど、ここまで覚悟しているメディアはないと思います。あったら教えてください。沖縄の県紙ふたつ、ひとつは「鉄の暴風雨吹かせない」、もうひとつは「戦わない覚悟」、これ、すごいと思いました。なので、それをどうにかこちらの「本土」の人たちにも感じてほしい。私自身も、ちゃんといろんな人に伝えたいと思いますし、戦後80年たっても変わってないことがたくさんあると思うので、特に戦後補償の問題ですね、戦争被害者に対する補償の問題は、先の大戦でも民間人の戦争被害に関しては、国家補償はありませんでした。一部ありましたけど、ほとんどなかった。それと同じ構造が、いまあります。南西諸島の人たち、特に先島の人たちが「避難しろ」と言われ、強制避難であった場合に、「自分たちの暮らしが壊されたときに、補償があるのか」と言うと、政府は何も言わないんですね。まったく変わってないと思います。その2点だけお伝えして、ご挨拶とさせていただきます。
■■■■■■■■「琉球解放」の方
新宿駅ご通行中の皆さん、こんばんはー。1月12日、「馬毛島基地着工から2年、宝の島と平和を未来へ」という街頭アクションにいま参加してまーす。
僕は30代で、東京で生まれ育ちました。いまこうして立っているのは、日本が軍事費、軍事予算を格段に上げて、基地を造り弾薬庫を造り、様々な武器を買い始めて、そのこと自体に強い怒りを感じています。馬毛島、僕自身は行ったことはないんですけど、お話を聞いたりして、シカだったり、ウミガメだったり、様々な生きものが暮らしている場所で、いまは無人島と(とつぜん電源落ちる。失礼いたしました。)
種子島の近くにある馬毛島が、基地として利用されていく、そのことに対して反対しています。で、当然その軍事基地の騒音とか、自然に対する被害とか、あると思うんですけど、たぶん種子島や近くに住む方々が、この一帯が基地になる、基地として進んでいくっていうこと自体が、長くそこに住んでいた方たちの、文化だったりとか、つないできた歴史を、否定する。すごく非人道的な、これから人を殺すためのもので埋めつくすことによって、その場所の自然や文化を否定していくってことになるんだと思います。
人が住んでいないからいいじゃん、とか、そういうわけではないんですね。これは精神的な…そこに住んでいる人たちの、生きているときに感じる感覚、これまでの人たちと綿々と受け継がれてきた感覚みたいなものを、静かに奪っていくことにほかならないと思います。
基地を造るんだったら、もっと選択肢があるんだと、僕は思います。僕自身は基地反対ですけど、こうやって東京で、すごく非対称な形で、住民とか自治体とかに、はっきりと言わずに進めていくことだったり、あるいは、強行で工事を進めていくうえで、この間もスリランカの方が亡くなられたというニュースがあったかと思います、そういう、弱い立場に置かれた労働者にさらに困難を強いる状況。それ自体を、こうやって道を歩いている人が知らないこと、沖縄や九州や、馬毛島、南西諸島に基地が増えていくことを知らないってことが、本当に問題だと思います。まず知って、自分たち自身で、どう思うかちゃんと考えて、自分たちが誰の暮らしを奪っているのか、どういう生きものの生活を奪っているのか、どういう自然を奪っているのかってことを、ちゃんと理解して暮らしていけるように、僕らはそろそろ、なったほうがいいんだと思います。
僕は「琉球解放」というデモをして、沖縄でいまひろがっている軍事基地、あるいは性暴力、米兵による犯罪、に対して声をあげています。ほんとうに、許せないことばっかりなので、声をあげています。道行く人で、今日も足を止めてくれる人、多いと思うんですけど、ぜひこのチラシを持ったり、インスタグラムなど、シェアしていただければと思います。
今日は馬毛島のことですけど、自分自身が沖縄に対して、すごく抑圧的なことを僕らは強いている側だと思うので、そういうことを含めたコールをしようかと思います。さっきの石井さんのコールもお借りして、やろうかなと思います。
Free Free 馬毛島!
馬毛島壊すな!
馬毛島奪うな!
基地を増やすな!
工事をやめろ!
馬毛島壊すな!
一緒に怒ろう!
一緒に止めよう!
Free Free 沖縄!
沖縄奪うな!
基地を増やすな!
一緒に怒ろう!
一緒に止めよう!
Free Free 馬毛島
工事をやめろ!
■■■■■■■■■石井(再)
いつもここで、司会とか、ギターを弾いて歌ったり、一緒にやってくれているFujikoさんが、今日も参加できないんですけど、「保良だより」っていうのを、宮古島の保良の基地のゲート前で毎日のように行われている抗議活動、そのことのレポートをやってくれています。それを今日紹介したいと思ったんですが、(電源が落ちて)映らなくなってしまったんですが…、
今日の午前中の種子島の集会で、石垣島の住民投票をやっていた宮良まなみさんという方がお話されていて、そのお話の中にもあったんですが、石垣島で、人が住んでいないかのように防衛省に扱われていると。この、安全保障とか軍事問題としての必然性の議論の前に、まず島が、国によって、大きな力によって、人があたかも誰も住んでいないかのように扱われていることに対して、まず抗議しようと、そういう原動力で、住民投票を始めたというふうに言っています。そして、人が住んでいない馬毛島に対しては、ほんとうにもう悪魔のようにですね、容赦なくぶっ壊しているわけですけど、人が住んでいる島はそういうふうに扱われている。宮古島の保良でも、毎日ゲート前に行くのは、ここに人が住んでいるんだってことを、見せるためだと、そのために毎日毎日ゲート前に行くんだと、地元の方は言っています。
そして、Fujikoさんの、一昨日更新された「保良だより」によると、毎日ゲート前に通っている方、自分が住んでいる家のすぐ傍に基地を造られた方(北ゲートまで160m、弾薬庫まで300m)、その方の家の目の前でいま、自衛隊員の宿舎を造る工事が始められようとしています。ほんとうに、どこまで住民をばかにしているのか、なんでそんな残酷なことができるのか、と思います。静かだった集落に、基地が造られ弾薬庫が造られ、ミサイルが置かれ、軍事訓練が行われ、集落の生活道路をミサイル車両が走り回って、それに対して毎日毎日抗議して、ここには私たちが住んでいるんだって言っている人の家の目の前に、こんどは自衛隊の宿舎を建てるんだという、そういうとんでもない暴力が、島に住む人たちに向けられています。
こんなことを私たちは、いま新宿にいる私たちは、知らないうちに、許してしまっているんです。馬毛島のことも、宮古島のことも、ぜひ皆さんに知ってもらって、島じまの人たちが自分の住んでいる場所を、戦場にするなと、戦場にしないでくれと、そんなことを私たちが言わせてしまっている現状を知ってもらって、そしてほんとうは私たちが解決しなければならないんだと、これ以上島じまを奪っちゃいけないんだと、私たちは奪わないんだと、そのためのアクションをこれからも積み重ねていきたいと思います。今日はすごく時間が押してしまったので、そろそろ終わりにしたいと思いますが、何か言い足りないという方はお願いします。
■■■■■■■■■■鯨井さん
ええと、ひとことだけ。ご通行中のみなさんで、横浜の都筑区とか、緑区、にお住まいの方はいらっしゃいますか? 東京の町田市にお住いの方いらっしゃいますか? 神奈川県の大和市、綾瀬市、藤沢市あたりにお住いの方いらっしゃいませんか?
さきほどから、馬毛島が基地化される、自衛隊の基地化されて、それが米軍に貸し出されて、アメリカ海軍の戦闘機の離発着訓練・FCLPをする、っていう問題を訴えています。でも、この訓練はいまは岩国で、岩国と硫黄島で行われていますけれど、岩国出身の方もいらっしゃいますか? いま岩国の上を飛んでいる海軍機が、今度は馬毛島に行くわけです。無人島に行くからいいんじゃないの、と思ったら大間違いです。さえぎるもののない海の上を騒音が、馬毛島から種子島へ襲いかかります。種子島で基地を受け入れてしまった人たちも、やがて、こんなはずじゃなかったと、思う日が来ると思います。
大和市では、FCLPが厚木基地で行われている頃、戦闘機が墜落して、舘野鉄工所という町工場が全焼してたくさんの人が亡くなりました。舘野鉄工所事件です。それから70年代には、横浜の住宅地に戦闘機が墜落しました。お母さんと子どもふたりが亡くなりました。20軒くらいが、焼けたり半壊したりしました。横浜の事件です。
この恐ろしいFCLPが、めぐりめぐって馬毛島に行こうとしているわけです。それを、押し付けているのが、いまの日本の社会の構造です。私たちが黙っていると、馬毛島は、さきほど見た映像のように、どんどん追いつめられていきます。いまが肝心の時です。皆さん、知って、声を上げてください。以上です。
◇参加された皆さん、足を止めてくださった皆さん、大きなスクリーンや映写機や電源やスピーカーなど様々なものを用意してくださった方々、動画や写真を撮ってくださった方々、チラシを配ってくださった皆さん、和田香穂里さん、ありがとうございました。
◆動画:「こばと通信-声を上げる市民」YouTube
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