《写真報告と要請文》6.27 沖縄戦が「捨て石作戦」ではなかったことにさせない! 中谷防衛大臣に歴史否定発言の撤回と辞職を求める防衛省前行動

 

沖縄戦が「捨て石作戦」ではなかったことにさせない!
中谷防衛大臣に歴史否定発言の撤回と辞職を求める防衛省前行動
 


6月27日(金) 17:00~防衛省前
呼びかけ:FREE THE RYUKYU ISLANDS、戦後80年・路上大学、島じまスタンディング
 
参加40人で抗議し、中谷防衛大臣に発言の撤回と謝罪と辞職を求める要請文を提出しました。










 

2025年6月27日

防衛省

中谷 元殿

島じまスタンディング
戦後80年・路上大学
FREE THE RYUKYU ISLANDS
防衛省前抗議行動参加者一同

 
 6月12日の衆議院安全保障委員会において、沖縄戦の史実を否定する発言を行った中谷元防衛大臣に対し、強く抗議します。

 中谷大臣は、
沖縄戦における日本軍第32軍の戦いを肯定的に評価している陸自幹部候補生学校の2024年度学習資料について問われた際に、「ご指摘の記載を修正することも含めて、学校において見直し作業を進めている。」としながらも、「私も教育を受けた者のひとりでありますが、あの作戦が捨て石であったとかですね、住民を犠牲にして当然であったですとかね、そういう教育は受けておりませんし、そういう考えも一切持っておりません。」と答弁しています。

 こうした発言は、
80年前の沖縄戦で大本営および第32軍の強引な作戦が、多くの沖縄の住民を死に追いやったという事実を否定するものです日本の安全保障政策の重要な意思決定者である防衛大臣がこのような発言をすることは許されるものではありません。6月23日の慰霊の日の直前にこの発言があったことも看過できません。

 本委員会で質疑をした日本共産党・
赤嶺政賢議員の発言にもあるように、日本軍は米軍上陸前から住民を基地建設のための労働に駆り出しました。日本兵が住民の農地を荒らして食料を強奪した事実もあります。また戦況が悪化すると、兵士不足を補うために当時の兵役法では違法な14歳~17歳の男子を沖縄で招集し、戦争の駒にしました。このように、旧日本軍は数え上げたらきりがないほどの残酷な仕打ちを沖縄の住民に対して行っています。これが捨て石でなければなんと言うのでしょうか。

 また中谷大臣は、4月に「
もっと沖縄県が努力をしていただければ、もっと早く普天間の移設も進んだんじゃないかという気がする」と発言をし、沖縄県民を傷つけたばかりです。委員会の中でたびたび旧日本軍と現在の自衛隊は違うものだと強調していましたが、現行の基地政策の責任すらも沖縄県民に押し付けるような無責任な大臣がいる自衛隊が、旧日本軍のような過ちをしないとは思えません。

 以上のことから、沖縄戦の歴史を否定し、
現在の沖縄への基地負担の責任をすり替えた中谷元防衛大臣にこれらの発言の撤回と謝罪、防衛大臣の辞職を強く求めます。


 
2025年4月10日の参院外交防衛委員会において、1日も早く実現すると言われてきた米軍普天間飛行場の全面返還が30年以上実現していないことを問われた際の中谷防衛大臣の発言

コメント